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化学物質過敏症のために移住。そこで出会ってきた人たちのおかげで出来た、愛情たっぷり手作りサクサク玄米粉クッキーとは


化学的なものや農薬が体によくないことはもちろん認知されてきましたが、生産現場では完全になくすことができていないのが事実。

意識していても、思いもよらないところ、目に見えないところで使用されたりすることで、人によってはその場で倒れてしまう場合も。

今回玄米クッキーを出品してくださった上沢(かみさわ)さんも、そんな化学物質過敏症の一人だそう。

せめて、家族には安全なものをという思いで作りはじめたという今回のクッキーについて、お話を伺いました。

移住した山口で、農業の現実を知った

私は広島出身なんですが、大学から東京に出てそのまま就職しました。

そして、仕事のために転居した新築のアパートでシックハウスになりました。

そこから、次々と洗剤や化粧品などさまざまなものに反応するようになり、耳鳴りや頭痛、吐き気、慢性的な体調不良に悩まされるようになったんです。

結婚後、夫の提案で山口県の阿武町へ移住しました。

とても自然豊かで、ゆったりとした場所。

みんな優しくて、すぐに私たちを受け入れてくれました。

この地域は、ECO50という化学肥料や農薬を半減以下にした農業を行っている農村地帯。

しかし、過疎化と高齢化で農業を行うだけでも大変で、農薬はヘリで散布していたんです。

周りの方は、私にとても配慮してくださって、私自身もできるだけ迷惑にならないようにしていました。

やがて、子どもができて、食べものに気をつけだすなかでマクロビオティックを知りました。

もっと知りたいと思ったのですが、山間部に住んでいたので、町まで勉強に行くのは難しかったんです。

永住したくての移住だったのですが、夫のお父さんが体調不良になり、実家のある長野市に移ることになりました。

長野では、友人たちと田んぼを借りて無農薬で育てたりもしたのですが、
近くに果樹があり農薬散布をしていたため、体調が悪くなり、栽培を断念したんです。

食の安全も大事だけど、作ってくれる人の愛情を優先したくて

食事に気をつけるあまり、ビーガンになったこともありました。

食べなくなると、小さいころから慣れ親しんだ魚が生臭く感じるようになったり、お肉も口にしなくなって。

里帰りした時に、両親にも言えず、母の手料理を素直に楽しめないことが、とても悲しくなりました。

こどもたちにもあれこれ言っていたら、長男が敏感になりすぎてしまったんです。

これでいいのかなと疑問に感じはじめ、食べ物の安全も大事だけど、それ以上に作ってくれる人の愛情を大切にしたいと思ったんです。

そして、野菜も動物も同じ命。

命をいただいて私たちは生きている。

命に感謝して食べることを子どもたちには伝えたいと思いました。

だから、ビーガンにこだわるのではなく、自然や命に感謝して、愛情をこめてそだてられたものを食べていれば自然に伝わるだろうと、気持ちを切り替えました。

カフェで学んだ米粉のお菓子。カフェの移転を機に独立。

長野市へ移った頃、ちょうどオープンしたばかりのマクロビオティックのカフェがあったので、働けるか聞いてみたんです。

スタッフは決まっていたから、お菓子の製造と週1回カフェに入ることになりました。

自分の知っているお菓子のレシピは、小麦粉ばかりだったので、初めてそのカフェで米粉でお菓子が作れることを知りました。

山口にいた時に、近くの町のおばさんが「かき餅」を作っていたのですが、かき餅のためにもち米が育てられ、近所のおばさんたちが手伝いにきたりと、雇用が生まれていたのです。

そういう地域に貢献できるような仕事っていいなと思っていました。

小さいカフェだったので、お菓子の製造やカフェの業務全体に携わることができ、とても勉強になりました。

ところが、仕事に慣れてきた頃、カフェが移転することになり、いろいろ考えるよい機会でした。

長男が小学校に入学するタイミングだったので、学校から帰ってきたときに家にいて迎えてやりたいと思ったんです。

それに、自分でももっと自由にいろいろ作ったり、こだわったり、試したくなって独立することにしました。

もともと甘いものが好きじゃなかったんですよね。

お菓子よりも果物を食べて育ちましたし。

働いていたカフェでも、だんだん調理の方が面白くなっていって。

もともと私の実家は、食へのこだわりが強く、本物の調味料を使った手作りの和食が基本。

だから、お菓子というより、料理主体のカフェをやりたかったのですが、店を続けるためには人を雇ったり、マネジメントという仕事もありますよね。

子育てをしながら、基本的に自分ひとりでできる業態は、と考えたのがお菓子をネットで販売することでした。

ネット販売であれば、子どもの学校行事にも参加できて、材料もスケジュールも自分でコントロールできるなと思ったんです。

安心安全な無添加玄米クッキーを買う

試行錯誤すること数ヶ月。サクサク米粉クッキーができるまでは一苦労。

固くなりがちな米粉のクッキーを、サクサクに作りたいと思い、何度も試行錯誤してレシピを開発しました。

今は笑い話ですが、試作品は、固くて歯が立たないものばかりで、それを食べる羽目になった家族は歯やあごが痛くなったくらい。

そうして、数ヶ月かかって、やっとサクサクのクッキーができました。

ところが、米粉の産地を変えたとたん、生地の状態も変わってしまい、もう一度やり直しに。

米粉ってデリケートなんですよね。

それから、アガベシロップからメープルシロップに変えたり、米飴から玄米水飴に変えたりと、さらに改良しました。

米粉の経験、山口県阿武町で暮らした経験を生かして玄米から作る

米粉ができると、今度は玄米粉のクッキーを作りたくなりました。

ただ、玄米粉は入手が限られていたので、自分の納得のいく玄米を自家製粉することにしました。

玄米は最初、長野市産で無農薬のものを使っていたのですが、安定して手に入れるのが難しく、以前住んでいた山口県阿武町の農事組合法人に相談しました。

そこでは、エコ100という無農薬無化学肥料のお米を作っていたからです。

ところが、来年から作るのをやめる予定だと言われ、組合でもう一度話し合ってくださり、田んぼ一枚分を当店のために作ってくださることになったのです。

夏は暑い中、手で草をとり、大変な作業です。

作ってくださっている方たちはみんな知っている人たちで、訪ねていくと、「お茶をのんでいき」「野菜をもっていき」と本当によくしてもらっています。

おばちゃんやおじちゃんたちの気持ちのこもったお米は、1年かけて作られるので、その想いを大切にしながら1つずつ作っています。

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お菓子のキャラクターヤマアラシは、旦那様が考えたもの

最初のヤマアラシは、お茶を飲んでいる手書きのイラストで、今でもガトーショコラのパッケージに使っています。

これは山口にいた時に、都会に住んでいたヤマアラシが田舎に引越して、というストーリーで夫婦合作の絵本を作ろうとしたんです。

私たちは、東京の美大出身で、夫は3Dのアニメーションやキャラクターをデザインしたり、作る仕事をしていました。

山口に引越したのを機に、豊富な木材で、さまざまなキャラクターを作るようになり、このヤマアラシも木で作れるようにと単純化しました。
それをお菓子のパッケージに使わせてもらっています。

いろいろアドバイスをもらうこともあるけど、製造は基本的に私一人です。

今まで出会ってきた、顔が見える人と、お金という経済を超えた関係でいたい。

商品の特徴はと問われれば、これまで出会ってきた人たちのおかげで出来ているというところでしょうか。

例えば、玄米。

そこに住み、作っている人も土地もよく知っています。

今は離れてしまったけれど、移住した当初から思っている「自分の町」という気持ちは変わりません。

だから、阿武町のお米で作りたいんです。

「上沢さんのためなら精が出るよね」と言ってもらえる。本当にありがたいことです。

私一人が作るお菓子だけでは、お米が余ってしまう。

だから、お米自体の販売にも協力しています。

長野でも、減農薬でりんご栽培をする果樹園のお母さんと、材料について相談しあったり、励ましあったり。

季節のクッキーで使用するカボチャや、普段食べている野菜は、無農薬で農業を頑張っている友人から。

無農薬のサクランボも家族ぐるみで仲良くしている友人が育てているもの。

ただ材料を仕入れて、お金を払ってではなく、物々交換したりすることもあります。

みんな、うちのお菓子を美味しいと言ってくれるので、お金だけ、仕入れて終わりの関係を超えていますね。

こんな自分が作るから、そういう意味では自分にしかできないお菓子と言えます。

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今後は、誰でも作れるレシピを考えて伝えていきたい

最近では、「教えてほしい」「教室はしていませんか」と言われることが多くなってきています。

今までは余裕がなくてできなかったのですが、自分で作れる量も限られているし、そういう形もいいな、と思っているんです。

イベントで販売とかしていると、「アレルギーなんですが、ここのお菓子は食べれる!」って喜んでくださる方も多くて。

「いろいろ作ってみるんですが、うまくいかないんですが」と相談を受けたりするんですが、玄米水飴など材料が簡単に入手できなかったり、米粉の種類によっては生地がレシピ通りにはいかなかったり。

もっと簡単に手に入る材料で気軽に作ることができたら、家族のために愛情をこめて手作りできたら。

そんなお手伝いができたら、それも幸せだなって思うんです。

化学物質過敏症になって、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、20年近くなるけど、これからもうまく付き合いながら、自分にできることをやっていきたいなと思ってます。

ご自身の化学物質過敏症の体験から、ビーガンになりつつも、作り手の愛情をもっと優先したくて、みんなで楽しめる食を追求している上沢さん。

特に子供たちの前では、あれがダメなどと言わず、一緒に楽しく食べるように心がけているそうです。

1日3食。

80年人が生きるとして、人は87600回食事をする計算になります。

その中で、安心安全はもちろんのこと、美味しく、楽しく食事ができる回数が1日でも多くあることは、人生の豊かさに直結しますよね。

いつもの茶菓子の代わりに、いつもよりちょっと楽しい時間のために、こだわりも遊び心も忘れない上沢さんのクッキーを選んでみては?

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