私は元々はそこまでオーガニック思考ではなく、どちらかというと、「ケミカル大好き」なタイプでした。
昔から会社を立ち上げようと思っていたため、これまで色々な会社での就業を経験してきました。
中でもコスメの広告・宣伝やPRなど、華やかな業界の経験が長く、海外の歴史のあるブランドなどにも勤めていたため、濃厚な香りが特徴の香水が好きでした。
中でも、大手ブランドが大好きで、ボディクリームと香水をブレンドして、マリリンモンローのように全身に塗りたくって香りに包まれて眠ったりしていました笑。
ところがその後、会社を立ち上げた際、あまりに忙しい日々が続いて、過労とストレスで体全体が、皮膚トラブルに見舞われてしまったんです・・。
肌の調子が悪化して、「これは、なんとかしなければ!」と思って、ブランドのクリームでケアをしようとしたら、なんと皮膚に、とてつもない激痛が走ったんです。
顔が燃えるように痛く、発狂しながら何度も、顔を洗いました。今でも、この出来事は忘れもしません。
肌の疾患をなんとかするため、皮膚科に行ったり、敏感肌用のコスメに切り替えてみたりもしたのですが、市販品では全然治らないことがわかりました。
当時、ブランドを立ち上げようと検討し始めようとした時だったのですが、その過程でアラビアゴムという植物に、出会ったのです。
アラビアゴムとは、野生の植物から採れたもので、ケミカルなものは一切使われていない、ゴムの木から採取される樹液の原液。
こちらを手に入れたので、試しに首元に塗ってみたら、びっくりするほど痛みもなくすっと、入っていったのです。
続けると、何をしても治らなかった肌が、驚くほどの速さと、自らの力だけで改善していきました。
これが、野生植物に着目したきっかけです。
もともと、むしろ植物とかオーガニックの商品とかって、どちらかというと胡散臭いと思っていたタイプでしたが、それをキッカケに農薬を使わない、ワイルドグレードの植物に興味を持ち始めました。
しかし、いざ作ろうと思っても、当時は原料が全く流通されていない時代だったので、そこからが、とても大変。
自分自身で探してきたものを工場に持ち込んで作れるかどうか、確認したり。
最近ではワイルドやオーガニックの商品もどんどん増えつつありますが、当時は認知が低かったのです。
工場側もその様な成分に理解がなく、拒否されて、作ってもらえないことも少なくなかったのです。商品に落とし込むまでに相当な苦労がありました。
商品へのこだわり
私自身、もともとラグジュアリーブランドが好きで、単に、効果効能ばかりにスポットをあてたようなプロダクトは、苦手なタイプでした。
使っているものはオーガニックなものですが、それでも、いい香りがしたりですとか、使っている人が、使うだけで幸せな気持ちになるという要素も大事だという考えは今でも変わりません。
オーガニックのパフュームや製品を作るにしても、効果効能だけでなく、使っていて満足感のあるものを作りたいと思っているんです。
ですから、機能性はもちろんですが、ラグジュアリーな気持ちになるかどうかを意識して作っています。
以前、勤めていたブランドの国ではスキンケアの効能よりも使った時のテクスチャー、香り、雰囲気などを重視する傾向がありました。
つまり「その気」にさせてくれることが、とても大切。
なのでスキンケアやメイクアイテムにもオートクチュールコレクションのように濃厚なストーリーがあるのが当たり前でした。
そのコスメを使うことであっという間に、その世界へとトリップさせてくれる・・。
成分だけでそれを確信させるだけでなく、使った時の感覚やそのブランドの持つ世界観も絶対に、大切です。
そもそも、コスメは贅沢品。
一歩踏み込んだ香りや、贅沢感を感じる楽しさを、日本のオーガニックファンたちにも、伝えていきたいと思っています。
最近コロナウイルスで多くの人は右往左往したりしていますが、ウイルスの騒動があった時に、慌ててオーガニック製品を買って使うんじゃなくて、日々の積み重ねで美しさや健康を培うことを忘れないで欲しいですね。
個人的に、オーガニックは「生命力をブーストしてくれるようなアイテム」だと思っていて、野生植物と寄り添った生活習慣により、健康的で美しい生活は、実現できます。
今後は、業界全体として「オーガニックへのイメージ」を、成分や効果効能だけでなく、使うことで美しくなれるとか、優雅で魅力あるイメージに、少しずつ変えていければいいなと思っています。
ヒステリックな感じで、オーガニック商品を使うのではなく、常に心に余裕を持って、エレガントな気持ちで使って欲しいですね。
ぜひ、ローズのオーガニックパフュームとクロモジのスプレーミスト、使ってみてくださいね。
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