飲めば飲むほど森が増える|森と共存する究極の森林農法で作られたオーガニックコーヒーのお話。 - IN YOU MARKET|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ

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飲めば飲むほど森が増える|森と共存する究極の森林農法で作られたオーガニックコーヒーのお話。

2020/03/19

1998年夏、日本企業が行なっている鉱山開発によって森が破壊されていることを耳にする。

1998年夏、日本企業が行なっている鉱山開発によって森が破壊されていることを耳にする。

南米の生産者と提携して有機コーヒーを輸入していた私の会社に、ブラジルで貧しい農民のサポートをしているNGO「日本ブラジルネットワーク」の代表が訪ねて来られて、彼らが支援している農民が「一生懸命に栽培したコーヒーを買ってもらえないか」という相談を受けました。

代表の原後雄太さんの情熱と行動力に感銘を受けた私は、そのコーヒーの購入をその場で決めたのですが、その後に原後さんから衝撃的な話を聞きました。

「エクアドルで日本企業が行なっている鉱山開発によって森が破壊されている」というのです。

日本の会社がビジネスのために森林伐採をしたり、また地下資源を掘りおこしているので、環境破壊が進んでいると・・。

一方、その環境破壊につながる鉱山開発に反対している人たちがいて、彼らは「森林農法」という森と共存するコーヒー栽培を行なっているということでした。

話の中で、その人たちの支援を頼まれたので、日本で開催を予定していた「国際有機コーヒーフォーラム」にエクアドルの森林農法コーヒー生産者を招待することにしました。

1998年の秋のことでした。

彼らに、「どういうことが起こっているか」を詳しく聞いたところ、彼らが住んでる地域に豊富な銅や金を採掘しようとして一部の森林が伐採され、「試し掘り」が始まっていることがわかりました。

しかし、地域住民は、それに対して強く反対していました。

多くの住民が「森と共存する暮らし」を望んでいるのに、それが叶わない現状がある・・というのです。

森が破壊され、地域の川が汚染される・・。

住民たちが日々生活に使っている水は、汚染された川から来るので、汚染された水により、健康被害が出ているということでした。

その話を聞いた3ヶ月後に、私も現地に行くことにしました。

エクアドルに行って、現地の様子やコーヒー生産者の栽培方法を、つぶさに見てまわったのです。

森と共存し、多様性のある森の中で農薬を使わずに作られるコーヒー

森林農法の栽培方法を一言でいうと、森と共存するような農法なんです。

基本的に普通のコーヒー栽培というのは、森を伐採して、コーヒーだけを大量に作るのが一般的。

これをプランテーション農法というのですが、それ自体が自然界ではとても不自然な栽培方法です。

例えば、この栽培方法でコーヒーに病気が出ると、病気が大規模に蔓延してしまうんですね。

そして、たくさんの農薬を使わないとその病気を止めることができません。

一方、森林農法ですと、樹木も多様性があり、背の高い木があったり、低い木があったり、バナナ、オレンジ、アボカド、マンゴーなど熱帯のいろんな果樹が栽培されています。

こうした多様性のある「森」の中にコーヒーを植えていくと、たとえコーヒーにさび病が発生しても大きく広がらないんです。

害虫がいれば天敵がいて・・、菌があってもそれを抑えるような働きがあったりと、自然界の中でバランスがとれて、被害が大きくなることが少ないのです。

ですから農薬を使う必要はありません。

こうした仕組みを見る中で、農薬に頼らない森林農法の素晴らしさを目の当たりにし、衝撃を受けました。

同時に、自然を尊重する素晴らしい生産者たちと一緒に仕事をしたいという気持ちになりました。

訪問前は、このコーヒーをフェアトレードで輸入するかどうかは、日本に戻ってからゆっくり検討しよう、と思っていたのですが、現地で森林農法の素晴しさと自然を守り、子どもや孫たちに残していきたいという熱い想いを聞くうちに、考えが変わりました。

その結果、その場で決断し、「ここでできた森林農法のコーヒーは全て購入します」とお伝えしました。

同行していた明治学院大学の辻信一教授は、話を横で聞いていて、「そんなに早く決断して大丈夫なのか」と心配したそうです。

しかし私は、その時にこう思ったのです。

森林農法で素晴らしいコーヒーを栽培していても、美しい自然を子孫に残したいという尊い気持ちも、鉱山開発が進んでしまえば、その栽培さえ危うくなってしまう・・

日本企業が自然を破壊していることの申し訳なさもありましたが、「森林農法は自然と共存する素晴らしいものだ」という確信や、生産者の情熱に心が共鳴して、即断したのです。

そして、こういうものこそフェアトレード商品として販売していくべきだ、と思いました。

適性な価格で購入することが生産者を励まし、より多くの人々が森を守るコーヒー栽培に取り組むことを応援できると考えたのです。
(80世帯で始まった森林農法の生産者は、現在300世帯を超えています)

そうしてできた森林農法のコーヒーは、エクアドルとメキシコのブレンドです。

エクアドルだけでなく、ブレンドしているメキシコの豆についても少し補足しておきましょう。

98年の5月に国際有機コーヒーセミナーという有機コーヒーをテーマにした初めての国際会議がコロンビアで開催され、多くの有機コーヒー生産者が集まりました。

私もその会議に招聘され、フェアトレードの講演をさせてもらったのですが、私自身がその会議で最も学べた講演が、メキシコから参加したパトリシア・モゲル教授による森林農法の講演でした。

うれしいことに、パトリシアさんも私が話したフェアトレードの話に感銘を受けてくれたようで、詳しく話を聞きたいと言ってくれたんです。

その日の出会いが、私たちが互いの国を訪問し合うキッカケになりました。

彼女から「メキシコには素晴らしい先住民の協同組合があり、森林農法のモデルになるような素晴らしい栽培を行なっている」という話を聞いて、現地を訪問し始めました。

メキシコでは国をあげてオーガニックな取り組みを支援し、広げている。

元々は、生活が厳しい中でも自然を大事にしながら生きてきた先住民の人たちが協同組合を設立して、地域に広めてきた森林農法をのちにメキシコ政府がオフィシャルに認め、国をあげて森林農法を広めるプロジェクトを展開しています。

彼らは地域の発展を目指して、様々なことに取り組んできました。

日本の生協と農協のような活動に加え、自分たちで幼稚園、小学校、中学校をつくり、大人が学べる施設もつくりました。

さらに、銀行も自分たちでつくり・・と、社会的に差別を受けていた人たちがプライドや文化を取り戻し、自然と共生する森林農法のモデルとなる取り組みを広げているのです。

これまで、若者の大半は村の外に出てしまうことが多かったのですが、地域でエコツアーという自然を活かして、街の人や外国人を案内する仕事が増えたり、地域に自生している竹を生かした住宅の建築や家具の製造などが盛んになり、多くの若者がそうした仕事を得られるようになっています。

そして、より重要だったのは、自分たちでつくった「みんなの銀行」という名の銀行でした。

一部の限られた人間だけが儲けるための銀行ではない「皆のための銀行」は、貧しい生活の中から少しずつ預金されたお金を女性たちに優先的に融資しました。

女性たちが経営するパン屋さん、主食のトルティージャ屋さん、衣服のお店、生活用品のお店などに積極的にお金を貸してゆきました。

その貴重なお金を借りた女性たちは、懸命に働き、誰一人として融資の返済が出来ない人はいませんでした。

そうして融資した事業が、一つ成功し、二つ成功しというのを繰り返してゆき、創立40年で初めて女性の組合長が誕生するに至ったのです。

メキシコではもともと女性の地位が低い傾向にあるのですが、女性が活躍する団体ということで、メキシコ政府も高く評価しています。

メキシコの森林農法は、国をあげた大々的な取り組みになっています。

初めは、100万ヘクタール(東京、神奈川、千葉県を合算したよりも広い面積)を目標にしていたのですが、予想以上に参加者が多く、すでに60万ヘクタールを超える面積で植林を終えています。

最終的には、120万ヘクタールを超える土地で植林が行なわれる予定です。

森林農法は、生物多様性を豊かにし、CO2を吸収するため気候変動の対策としても注目を集めています。

ちなみに、こうした取り組みのモデルとなった先住民の協同組合は、最初5人で始めたのですが、いまや3万5千世帯に広がっています。

そして今回ご紹介するコーヒーは、先にお伝えしたエクアドルとメキシコの豆のブレンド。

森林農法の中でもレベルがあるのですが、中でも最高品質の、素晴らしいレベルの豆を使っています。

コーヒーを通じ、エクアドルも、メキシコも生産者が増えてきているようです。

生産者が増えることは、すなわち、「森と共存する農業が増えること」を意味します。

無論、生産者がいくら増えても、コーヒーを飲む人たちが増えないと、売れないので、意味がなくなってしまいます。

売れない=森林農法が増えないということになります。

森林農法は「森を守る」=「地球を守る農法」という意味で、非常に素晴らしい取り組みであることは言うまでもありません。

日本でも飲む人が増えるほど、環境保護政策に繋がるので、ぜひあなたもこの最高品質の究極のコーヒーを飲んでみてください。

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