消費者が使える食費のうち僅か10パーセントでもオーガニックに使えば世の中は変わる。 - IN YOU MARKET|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ

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消費者が使える食費のうち僅か10パーセントでもオーガニックに使えば世の中は変わる。

2020/02/14

僕が農業を始めた理由
ヒトモノカネではない「対自然」に挑戦したくなった。

20年くらい、サラリーマンをやっていました。

サラリーマンのように「やれば、できること」ではなく、自分で全部やらないといけなくて、攻略するのに時間がかかるような事が、してみたいということで農業の道に入りました。

これまでいろんな仕事をしてきたのですが「これはこの先やりたい事ではないなあ」というのもあって。

それまでは「人対人」とか、「人対もの」みたいなことばかりやってきたんですよね。

でも、ある程度予測がつくことが多いので、「対自然」に挑戦してみたくなったんです。

ヒトモノカネというのは、自分にとってはあくまでも二次的な要素。

何かをすれば人が付いてくる、とか、何かをすればお金がついてくる・・とか言いますけれど、僕は、その前段階の「本質的なもの」に興味を見出しました。

農業ってそもそも、自然が相手なので攻略していくことが、すごく難しい。

例えば、1年に1回しか収穫できないものは、1年に1度しか体験ができません。

この先の人生が例えば40年しかないとなるとたったの40回しか経験できないことになるわけです。

農業も、食材を生産して販売すれば仕事になるのですが、僕にとって、仕事っていうのは後付けです。

僕の場合は、興味があることが結果として仕事になってるって感じですね。

僕が農業に興味を持ち始めたのは、6,7年くらい前、世の中的に、確か、移住ブームの時期ですかね。

当時は、愛知県に住んでいて、自分も4年前くらいに、長いこと休みを取って、高知に行ったんですよね。

その時に色々巡っていたら、環境的に心地いいなって。

その頃は愛知で農業や心理カウンセリングなどを学んでいました。
丁度サラリーマンを辞めて、漠然と次に何をやろうかなって思っていたのですが、高知自体がとてもいい場所だったので、本格的に移住を検討するようになりました。

農業というと、基本的には都会でもどこでも畑があればできるもの。

しかし、どうせ農業をやるなら環境的に恵まれているところでやるのが、絶対条件だとかねてから思ってました。

特にオーガニック農業は、農薬や化学的なものに一切頼らないので、環境要素が非常に重要なのです。

僕の場合、仕事のためだけに農業をやっているわけではないので、「単純に野菜を作ってお金に変わればいい」とかじゃなく、前提として続けて楽しいかどうかとか、作業自体が楽しいかどうかとか、それ自体に継続性が求められると思うんですよ。

生姜の栽培に関しては、高知で知り合った農家の方に教えて頂き、今も試行錯誤しながら生産しています。

自分が子供の頃に遊んでいた森川海を汚したくないから必然的にオーガニックになった。

僕自身について言えば、幼少期よりアウトドア派で外でずっと遊んでいるような感じでした。

テレビゲームとか、全然したことがないんですよね。
川で遊んだり、山で遊んだり・・そういうのが当たり前の環境でした。

ただ子供の頃、アトピーになってしまい、病院に連れて行かれて、薬を塗ったりしていたのですが、30歳超えたくらいから、ステロイドをやめて、という経緯がありました。

大人になってからそういうこともあり、それまで疑わずして使ってたものに疑いを持ったり、時代の流れに対する矛盾点とかを疑問視するようになったんですよね。

病気の療養中に食に対する重要性にも気が付き「日本の農業ってどんなスタイルでやってるんだろう」と思いはじめ、有機栽培、自然栽培含め、各ジャンルを幅広く調べて、自分にどうフィットするのかどうかを確認しながら、進めていきました。

そういうのを鑑みた時、「自然界に存在しないものは自分が農業を行う上では使いたくない」という結論に達しました。

農業を始めて数年ですが最初から、農薬不使用、動物性肥料、化学肥料、除草剤を使わないということを決めて、「何を使うか」より「使わないもの」を決めてきました。

正直行って●●農法など、形式上の名前はどうでもいいんです。

この先、子どものころから親しんできた海山川を汚す仕事をしたくないなあと思ったんです。

だから「環境に負荷がかかるものは徹底的に除外する」という考えでやっています。

年間330時間以上もの時間を草取りに費やす日々

大変だったことは僕は、県外から移住者なので、農地を確保するのが大変ということですね。

これは僕に限らず、新規就農する人全てに言えることだと思います。

日本の農場の大きなボトルネックは土地が個人所有であること。

僕の場合は、借りた家がたまたま畑付きだったのでその延長からスタートできたのですが。

でもそれ以降は、空いてるところを見つけて、近くにいる人に聞いたり、直接お宅に訪問して、というのを繰り返していきました。

当事者以外の横やりが多いのも問題です。ようやく、「借りられる」という話になっても、次の日には「やっぱり難しいです。」という話に変わっていたり、苦労しましたね。

それ以外ですと、長年耕作放棄された畑は、畑に生えてる木をチェーンソーで伐採したり、
排水路をショベルカーで掘ったり、土木作業から始めるのでそれ自体も大変でしたけれど、
この辺りの作業は僕自身は楽しくて、そこまで大変に思わなかったんですが、とても手間のかかる作業ではありますね。

あと農作業で大変だったのは、何より除草ですかね。

やってもやっても、どんどん、草は元気に生えてくるので、終わらないのです。

生姜は4月に植え付けて、収穫が11月末なのですが、5月から8月の間は延330時間くらい草取りだけをやっていました。(1日8時間だと換算すると約2ヶ月)

畑の端まで草取りが終わると、最初に草取りをしたところがまた生えている。その繰り返しを3回ぐらいすると、生姜の勢いが雑草に勝つ感じですかね。

一円でも安くするため、安くするしかない農産物。
でもその裏で泣いている人たちがいる。

これまでの過去50年くらいの農業のやり方に対して疑問は感じますよね。
農産物の流通1つとっても、農家が儲かりにくいシステムなんです。

日本の農業は一円でも安くするため、農産物を工業製品と同じ基準で生産しているので、「沢山作り、安くしないといけない」という構造になっています。

今や国内ならスーパーはじめ年中、どこにいっても野菜が手に入る環境ですが、では農家が現場で幸せか?と言えば、それは疑問です。

それでも世の中が成長していた今まではなんとかなってきたんでしょうけれど、今後の日本ではどうなるのでしょうか。

例えば農家の方が、息子を大学までやったはいいけれど、ほとんど多くの息子は、そのあと、帰ってこないんです。

これはつまり、息子に継がせられない仕事になっているということ。

そもそも国民の生活を支える一次産業がそれってどうなの?と思いますね。

とは言え、近年ようやく流通や廃棄野菜については少しずつ改善してきているところも有るとは思います。

今はまさに「日本の農業をこれからどうしていくか」というタイミングだと思います。

農業は1つのことをやるのに
1年以上かかるけれど「買うもの」は、
意識次第で誰でも・いつでも変えることができる。

日本はオーガニック後進国だと言われますが、

消費者がオーガニックが欲しいと言えば、周りの農家も実践するでしょうね。

というか、オーガニックにせざるを得ない世界が実現するはずなんです。

現代社会というのは消費先行の社会です。

今のところオーガニックの生産者がどんなに生産を頑張ってもたかが知れているけれど、この先消費者や流通業者からのニーズが増えるというのは、とても大きなことを意味します。

メディアが言ったら全部売り切れたりとか、まだまだ世の中として消費の方がチカラが強い。

田舎の農家たちも、きちんと利益を得て、生活出来るのであれば、僕のように、「オーガニックでやりたい」という人が、5人・10人、1000人と、どんどん増えていくと思います。

都会のように、オーガニック食材をお金で買うという環境があり、「田舎でできたオーガニック食材を買う」という流れが定着すれば、今後もっと都会と田舎のバランスが取れてくるのかなと思うんですよね。

つまり、今の消費の流れにまずは消費者が疑問を持つべきだと思うんですね。

もちろん、日本でも大なり小なり貧困に苦しむ人はいると思います。

ですが、諸外国に比べれば、「今日明日で食べることに困る人」は、それほど日本には多くないと思うんです。

だって、ほとんどの方がスマホを持てる生活状況にあるわけです。

そうなると最後は、「何を消費者が選ぶか・何を買うか」というのが、問題になっていきますよね。

この国で、「食に対して自分の基準を持ってジャッジできる人が、どれだけいるか」という話です。

例えば、食費が3万円だったとして、そのうち10パーセントの3000円をオーガニックに使っているか?というと、そういう人すら、まだ日本では、全然いないと思います。

農業の世界ではたった1つのことをやるのに1年かかる。
でも、今日明日に買うものは、意識次第で誰でもいつでも変えることができます。

使えるお金のうち、15パーセント、30パーセント、100パーセントと、人それぞれ使う配分は、最初は違っていいんです。

仮に、日本人全員が使えるお金のうちたったの10パーセントでもオーガニックのために使ってくれれば、それだけでもものすごい需要になります。

一人一人がほんの少しオーガニックの食材を買うだけでも、今いる日本のオーガニックの農家たちは、問題なく食べていけるようになるんです。

難しいことではなく、最初は10パーセントからでも20パーセントからでいい。

明日から全員100にしろといっても実現化が難しく、ストレスになる人も出てくるはずです。ゼロか100かという考え方だけだと、不健康な考え方になりがちですからね。

僕だって、どうしても時間がないときは、時短で購入できる場所に行くこともあります。

ですが、例えば今目の前に慣行栽培とオーガニックのトマトがあって、自由に選べるのであれば「オーガニックの方を選ぶ」。

そういうことで、いいと思うんです。

これまで仕事で販売業などもしてきましたが、小売店でもオーガニックのものの方が売れているとなれば、確実に仕入れを増やすと思います。

いきなり完璧じゃなくても、一人一人が、少しずつモノを買う基準を上げていけばいいだけだと思うんですね。

そのうち、必ず世界が変わっていきます。

この機会に是非、「人にも自然にも優しい農薬不使用の生姜」を食べてみてください。

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