自然の温もりを感じられる「木のおもちゃ」を世界中の子どもへ|日本発木のおもちゃが世界で認められた理由 | IN YOU Market|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ


自然の温もりを感じられる「木のおもちゃ」を世界中の子どもへ|日本発木のおもちゃが世界で認められた理由

2020/01/28

kiko+ & gg* ディレクターkaz*に聞く:
「亡き祖父が、この仕事を天職として与えてくれた」きっかけは祖父との思い出。

私の祖父は大工でした。
子供の頃おじいちゃん子だった私は、祖父の仕事場にしょっちゅう遊びに行っていました。
そこは、木の端材やカンナ屑がたくさん。天然の木の匂いが充満していました。
私が木のおもちゃをおねだりすると、祖父はそこにある木を使って、手作りしてくれるのです。
木のローラースケートに、お気に入りの人形にぴったりの二階建てのドールハウス・・・。
どんな願いも叶えてくれる祖父を、私は心から尊敬していました。

大人になり、当時勤めていた会社で海外出張に行く機会があり、私はとある木製工場を訪れました。
工場内に高く響く「ウィーン」という木工の機械音、空中に舞う木屑のシャワー、、、。
なんとも言えない懐かしい思いが、溢れ出しました。
温かみのある手触りや美しい木目、天然素材から蘇ったのは、大工である祖父と過ごした幼少の頃の記憶。
その日、その時、私は祖父からメッセージを受け取ったのです。

「私が本当にしたいことはこれだ」そう思いました。
祖父が導いてくれたのだと思っています。
その後、私は独立し、自分の木のおもちゃを作る道へと進みだしました。

2007年、nov*という女性のデザイナーと共に「gg*」というブランドをスタートました。
当初は本当に大変でした!ブランド運営業務をすべて自分でこなさないといけない。
「作って売るだけ」ではない!!数字やビジネス計画・・・・とっても苦手でした。

そのほかにも、他社を知るためたくさん調査をしたり、販路を開拓したり、海外で横のつながりを作ったり・・・。

そんな中、一番悔しかったのは、海外の工場長に「若い女性だから」と言ってナメられたこと!
「おじょうさんだから知らないだろうけど」という扱いに、とっても悔しい思いをしたことを鮮明に覚えています。

それでも、なんとか自分の思い描いた木のおもちゃが形になり、
2008年にドイツで開催された世界最大の玩具展示会・ニュルンベルク国際見本市で好評を得た時には
飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。

当時木製玩具といえば「赤・黄色・青・緑」など原色が一般的だったなか、
私たち独自の色使いや、形状が、とても新鮮だったんだと思います。

その後、2011年、私と外部のプロダクトデザイナーとのコラボで立ち上げた「kiko+」というブランドがデビュー。

会社も軌道に乗ってきた頃、先述の工場へ訪れた際に、改めてその工場長にお会いすると、
なんと向こうから握手を求めてきたんです!

「よくここまでやったな」という意思表示だったのだとおもいます。
嬉しかったですね。

木の素材について

木には、一つとして同じものは存在しません。

人間の指紋が人それぞれ違うのと同じように、木目も同じものなんて、ありません。
個性豊かな木目模様を活かしたおもちゃって素敵やなと思ったんですよね。

プラスチックはプラスチックで、複雑な仕様にすることができたり、色々な色使いができるという利点がありますが、私たちのおもちゃは通常の工程だったら、もうひと工程入れるところを、あえて木目の良さがわかるように、ザラザラに仕上げている、というのがあります。

それから色使いも、あえて木目がわかるように少し薄塗りにしています。

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ものづくりへのこだわりについて|現地工場へ出向いて指示を出すことも

ものづくりについて思うところは、微妙なニュアンスを職人さんに伝えるのが大変だということ。

図面上で指示をして「これをサンプルで作って欲しい」と言っても微妙な誤差で工場ではうまく作れないことが、少なくありません。

「こうしてほしい」と伝えたところで「そんなのできない」と即答されてしまうことなんて、日常茶飯事。そこからどうやって伝えれば、作れるのかをあの手この手で考えてわかりやすく伝えることも仕事のうち。

木は生きているので、ちゃんと加工しないと反って変形してしまう。
しかも、使用する木材によって特徴は異なるんです。
それも難しいところでしょうか。

おもちゃを作る時、長いもので1年以上。どんなに短くても半年くらいは、かかりますね。

時には正確に伝えるために、現地まで行って工場の職人さんと「どうすればこの構造が実現できるのか?」を一緒になって何日にも渡って、考えることもあります。

kiko+ & gg*のおもちゃは、ヨーロッパ産のぶなを使うことが多いです。
ぶなは、強くて硬いので使い勝手がいいのと、なにより木目が美しいからです。
その他にも、おもちゃの用途によって軽いものが良い時はパイン材を使用したりなど、素材選びも工夫しています。

安全面を考慮していおり、怪我をしないように工夫したり、例えば物によっては、誤飲のリスクを減らすために、最小サイズをヨーロッパレベルの基準にしているのです。

おもちゃの形状や塗料、仕上げについても「お子様が安全に遊べること」を第一に考えていますね。
設計段階から誤飲や怪我などのリスクを減らす工夫を施したり、舐めても安全な塗料を使用するなど、
世界最大規模の標準化団体・ASTM Internationalの安全基準「ASTM」や、
ヨーロッパの安全基準・Conformite Europeenneの安全基準「CE EN71」などの
世界的な玩具安全基準をクリアして、細かなパーツひとつひとつにまで気を配って作るようにしています。

よく「どんな時におもちゃのアイデアが浮かぶんですか?」と聞かれますが、
それは本当にふとした日常や、身近なところから着想を得ることが多いんです。
会社でふと窓の外を眺めたら、隣の公園で親子がシャボン玉遊びをしていたことがありました。
シャボン玉セットといえば、プラスチックでできているのがあたりまえですが、
ふと「これを天然の木でできないかな・・・・」と思ったところからおもちゃが生まれたり。

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世界の子どもからも愛される木のおもちゃへ|こどもとその家族、みんなの笑顔を

gg*立ち上げからスタートして12年、
今では、日本だけでなくヨーロッパやアメリカに倉庫を構え、世界中の子どもたちに私たちのおもちゃをお届けしています!
パリ、ロンドン、ニューヨーク、オーストラリア、そのほかにも挙げきれないほどの国々の様々なお店やデパートなどで扱っていただいたり
フランスを代表する航空会社ともコラボレーションをし、機内では私たちのおもちゃを販売していただいています。
それもすべて、私が「木のおもちゃをつくることが大好き!」そして「そのおもちゃで喜んでくれている子供の笑顔をみたい!!」
それに尽きるのだと思います。

おもちゃとこども、こどもとその家族、そして世界中の人々をつなぎ、星のように輝く笑顔という花を咲かせたい。
これが私と、そして会社を運営しているスタッフみんなの思いです。

ぜひ、あなたの大切なお子様に、そして大切な方への贈り物に。
自然から生まれた、木の温もりあふれるkiko+ & gg*のおもちゃはいかがでしょうか。

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