１０年以上前からオーガニックの食材関連の仕事をすることになったのですが、
もともと私の姉が熊本の農家を盛り上げるために、色々な活動をしていました。
姉は大学時代から農学部を目指すほど農業に興味があったようで、
そのうちに農家の知り合いからの紹介も増えてきて、輪も広がり、
オーガニックの農産物や加工品をご紹介して参りました。
母が結構、食べ物については無添加にこだわっていたので、家でも昔から自然食品をとっていたこともあり、
オーガニックの存在は割と身近にありましたね。
ですから、日頃からオーガニックなものを当たり前に、食べていました。
今の農業の問題は、流通上、安価な価格で販売されてしまいがちで、
補助金なしだと経済的に厳しい生産者もいらっしゃる点かもしれません。
ですから今後は農家という職業を他の職業と一緒で、若い世代でも「自分でもやってみたい！」と思う職業にするための、
市場づくり・環境づくりが、とても重要になると思います。
そのために、私としてもオーガニック生産者が作る商品の価値を正しく伝えてゆきたいです。
また、穀物についても近年では海外から輸入することがメインになってしまっていますが、
今後は、海外に頼るだけではなくなるべく日本で自給自足することが望ましいでしょう。
今後の理想ですが、より生産者とお客さんとの距離を近づけていきたいと思っています。
日本の消費者は綺麗なものにこだわりますが、本来はどんなものでも、
作り手のことを理解していれば、少しは葉野菜に虫がついていても気にならないはず。
両者が理解をしあえば、もっと素晴らしい循環が生まれると信じています。
もう少し、オーガニックのものを買う時には、作り手のことまで、
考えられるようになってもらえると嬉しいな、と。
色々な考えを持つ農家さんがいらっしゃいますが、どの人も、一人一人が強く信念を持って活動をしているので、
ぜひ商品を買うことで、応援をしていただきたいと思っています。
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