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中高生から農薬を散布してアレルギーになったことをきっかけに島でオーガニック農業を始めました

2020/05/14

中高生から農薬を散布していたら、アレルギーに

オーガニックに関心を持ったのは、自分自身が、中高校生の頃に、親父に言われて農薬を散布していたことにより、アレルギーになったことからでした。

農薬を自分で撒いたもんで、体がおかしくなったんです。

でもこれが農薬の影響だったとわかったのはずっと後の話でした。

その後、化学物質の勉強をして、湖も海も汚染されていることを知りました。

これがきっかけで、世の中を自分の足元から、変えるしかないと感じました。

国が変わるのを待つのではななく、まずは自分から変わろうと思ったんです。

そうこうしているうちに、38くらいの時に与論島に戻って農薬を使わない農業を始めることになりました。

それ以前から農業研修をしていて、後継のために帰ったんですよね。

親父とは毎日農薬問題で大喧嘩

けれど、もちろん親父とは、毎日農薬を使う・使わないの問題で考え方が合わず、毎日大げんかです。

全然、納得はしませんでした。

親父の考え方としては「金を稼いで来なければオーガニックがいいことの証明にならない」というい固定観念でした。

いくらいいことを言ったって、机上の空論になってしまうというのです。

オーガニックに変えるのには大変な苦労もありましたよ。

安全なオーガニックの肥料も全然集まらなくて。

市販されているものに、いいものなんて何もなかったんです。

肥料も水の仕組みも1から自分で作らないとけなくて、大変

ですから、1から自分で作らないといけないというのがあり、色々と苦労しました。

何もわからない状態で始めたから毎年苦労や失敗の連続です。

水ひとつだって、当時は何も基盤がないわけです。

ですから、はじめは水もありませんでした。

そこらじゅうを堀ったけれど、全然水が出てこなかったり。

一番大事なこととは、自然との共生です。

自然界を正しく理解することが大事ですね。

人間が自然を征服しようとした緑の革命というのは、結局大失敗して、戦後からは農業が農薬と化学肥料まみれになり、環境汚染を進めていきました。

そうした悪循環から私たち人間は自ら抜け出さないといけないと思うのです。

私は農薬を使わないようになってから、アレルギーは治りました。

オーガニックこそ地球を救う

国家の影響もあり、日本人はまだまだみんな意識が低いですね。

「みんなでやれば怖くない」という考え方で、皆でよくない循環を生んでいます。

食の世界も「金さえ儲かればいい」という考えになっているから、全然いい方向にいっていないわけです。

私はここで、これからもオーガニックな作物づくりを、頑張ります。

皆さんに一番伝えたいことは、「持続可能な農業を応援してもらいたい」ということ。

「オーガニックこそ地球を救う」と私は、本気で信じています。

諸外国ではアグロエコロジーという言い方をしていますが、オーガニック農業こそが、地球を守るための唯一の方法だと考えているのです。

地球を守る方法は、本当にこれしかないと思うので、ぜひ一人でも多くの人に、そのことをわかっていただきたい、そう思います。

最後に、私たちのオーガニックファームで収穫された野菜をぜひ召し上がってください。

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