父と妹が同時にガンを患い「食」について考えるようになって自然栽培農業を始めました|計り知れぬ自然栽培の野菜の力とは | IN YOU Market|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ


父と妹が同時にガンを患い「食」について考えるようになって自然栽培農業を始めました|計り知れぬ自然栽培の野菜の力とは

2020/03/26

僕はもともとIT系の企業で、お仕事をしていました。
その当時は夜型の生活をしていて、なんとなく、陽に当たる仕事をしたかったんですよね。

漁業でも農業でもよかったんですが、タイミング的にもご縁的にも農業をやろうかなと思いました。

農薬を使った後、お酒を飲んだ日、ものすごく具合悪くなった。

農業を始めたのは20年前です。

当初、結構大きな規模でやりたいと思っていたので、比較的大規模な農家さんに研修で入ったのですが、実態を見ると日本の農業は大規模農業は環境的にやりにくい傾向にあるんです。

そこで研修に入った農業では普通に農薬を使っていたのですが、農薬を使った日に、お酒を飲むと、ものすごい具合悪くなることがわかりました。

調べると、農薬の中には劇薬指定されているものも少なくなく、
「当日アルコールを飲まないように」と注意書きが書いてあることもわかりました。

そういう経験をしていたので、「これってどうなのかな・・」と、率直に農薬について、疑問を感じるようになりました。

当初は無農薬とかオーガニックとか特に意識している側の人間じゃなかったんですけれど、
いざ自分の体に影響があるとわかると、人間や自然界に与える影響をいやでも考えるようになりました。

それで、自然な成り行きで「ああ、やるならオーガニックでやりたいな。」と思うようになったんです。

それ以来、18年以上かれこれオーガニック農業に従事しています。

3年前に農薬どころか肥料すら使わない、自然栽培に全面的に切り替えました。

農業を始めた頃、父と妹が同時にガンになった。
余命5年も持たないと言われていたのに・・

百姓を始めた頃に、実は父と妹が同時にガンになってしまったんです。

家族ががんになったことをきっかけに、「どうしたらガンガ治るのか」とか、病気になりにくい体にできるのかとかを、必死で勉強するようになりました。

そこでわかったのは、牛や豚の堆肥を有機栽培や慣行栽培では使いますが、牛や豚に抗生物質を与えていたり、与えている餌も大抵大量生産の安価な輸入穀物だということ。

さらに、餌の輸入先は輸入の遺伝子組み換え飼料を販売する業者だということでした。

そういう家畜から出る糞尿を堆肥にするわけですけれど、そういうものを肥料として使っている有機作物もあるわけで、そういう野菜が本当のオーガニックなのだろうかと疑問に思いました。

そして考えた結果「やっぱりそういうのはやめたほうがいいな」と思って、安全な栽培方法に切り替えることにしました。

当時親父は末期ガンで、医者によると5年生存率5パーセント。

つまり、95パーセントは5年以内に亡くなると告知されていたのです。

しかし、オーガニックの食事に切り替えたところ、そこから10年以上、生きたんです。

もちろん理由はそれだけではないと思いますが、食事も一つの大きな要因だったのかなと思いますね。

また、過去のお客様にはアレルギーの人や化学物質過敏症の人も多くいるのですが、有機の米とか有機の野菜を食べてもダメだった人が、自然栽培なら大丈夫だったという人もいましたね。

有機と自然栽培の違いについて

しばらく前に炭素循環栽培に切り替えたのですが、その農法に切り替えた後、有機肥料を与えたものと比べた時に、野菜自体が腐ったり、傷みにくいことがわかりました。

肥料で残渣が出たりすると過去に里芋がひどくやられた年がありまして。
有機栽培の時は虫の害が出たりしていたのですが、自然栽培だと全然虫にやられないんですよ。

どうしたら虫にやられにくくなるのかなあと色々考えた末に、肥料をあげないという選択肢が浮かびました。

肥料をあげず、病気や、虫の害が出にくいようにするにはどうしたらいいんだろうと考えたところ、無肥料でやるのが効果的だと思ったんです。

自然栽培は、有機と違って肥料には頼らないので、今まで以上に畑の条件がシビアになりましたね。

自然栽培の場合、畑の状態と、植物の特性がマッチしたものしか育たないので、その見極めをして構造をよく考えるようになりました。

自然栽培って、栽培自体しっかりその植物とハマれば苦労はないんです。
ですから、いくつかの方法で試してみると案外うまくいきます。

有機で上手く行かなかった果物も自然栽培だとうまくいくこともあります。

最後に、僕から伝えたいことは、オーガニック以前の話でみなさんが少しでも「手料理を食べるようになってほしい」ということ。

僕としては、オーガニックでは「循環」を、とても大事にしています。

スーパーなどで、野菜をポンって買ってきて、それを単純に食べて終わりではなく、誰かが育てているものを通じて繋がる、そんな状態が大事だと思うんです。

その食べ物が、どのように作られてできたのかを理解し、食べた後も出来るだけ大きな輪で、循環していくことができると良いですね。

ぜひ、自然栽培の食べ物、食べてみてくださいね。

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