養蜂をやりたいと思ったきっかけ。
今回美味しい無農薬蜂蜜を出品してくださった時津さんに取材を行いました。
農業に興味を持ったのは、学生の頃にしばらく山口で農業のバイトをしていたことがきっかけです。
福岡の都会育ちなので、自然の生活に対して、都会にはない新鮮さというか、感動を覚えていて。
その頃から色々な農家さんとお会いしてお話していました。
でも、地元の農家さんの姿を見ると、悲しいほど、知らないうちに廃れていく人が本当に多くて。
つまり、経営がうまくいっていない人が、すごく多かったんですよね・・。
みんな口癖のように「儲からん」「儲からん」って。
そういう姿を目の当たりにして、では、僕がやろうと思ったんです。
ちゃんと持続可能な農業を。
ただですね、農業をやりたいと思っていたものの、色々あって不本意ながら、一時は警察官になってしまったのです。
気が付いたら「ガン」を患っていた。
公務員として働いていた時代に、激務だったりストレスで、体が、ボロボロになってしまいまして。
もう無理だと思って思い切って退職した時、気が付いた時には、ガンを患っていました。
ガンになった時は、食生活は忙しいから歩きながらコンビニのパンを食べたり、タバコの煙にまみれていたし、ストレスまみれでした。
抗がん剤などもやって一年くらい休養をすることになったんです。
休んでいた時、ベッドの上で色々と考えました。
ガンにならないためにはどうしたらいいのか・・
なぜ、ガンになってしまったのか・・とか。
色々調べていくと、私がやっていたことはガンになるような食生活・習慣ばかりでした。
その頃にはじめて苦しいを思いをして、オーガニックの大切さをわかったんです。
こういう要因があったから自分は病気になったんだと思って、生活を改めようと思いました。
療養中に、プロポリスとかローヤルゼリーとかを飲んでいたのですが、それで元気になったのもあって。
蜂のおかげで、今があると思うんですよね。
そんな、ミツバチ達にも恩返しをしたいと思って、この仕事を始めたのもあります。
実は祖父が昔、蜂を飼っていて、養蜂界のトップだったんです。
昔から養蜂家が家に次々と来るほどの著名人でした。
そういうのもあり、僕も、自然と養蜂場を立ち上げたいなと思うようになったんですよね。
でもどうせやるなら、「オーガニックでやろう」と思いました。
市販ハチミツを作るまでに使われる、発がん性薬剤
蜂蜜作る工程を知った時に、違和感を感じたことがありました。
それはハチミツに使う「薬物」でした。
養蜂をやっているうちに、養蜂には、薬を使うということが、わかったんです。
例えば、蜜蜂に寄生するダニがいるのですが、それを殺すために薬剤を使います。
それ以外にも色々使いますが、容器には「発がん性物質」であることが明記されたものも多数あるんです。
それを巣の中に入れたりするってことは、そういうものを人間が口に入れていることになります。
発がん性物質を使った薬剤で作られたハチミツが、果たして健康にいいのか・・と疑問になったんです。
海外では規制された残留農薬が検出されることも、多々あります。
でも、それがわかると日本はもっと規制を緩和してしまうのです・・。
そうしたものを使わなくてもハチミツはできるんじゃないか、と思い、海外も含め色々と研究をした結果、オーガニック養蜂に、たどり着いたんです。
オーガニック養蜂では、一切農薬は使いませんし、危険な発がん性の薬剤も使いません。
残留農薬ゼロで、安心安全なハチミツを作ることができます。
考えられないような苦労もありますが、消費者の口に入るものなので、いいものを作りたいと思ったんです。
大変な時期を乗り越えて、今ではハチミツ通が絶賛。
一番大変だったことは、やっぱり、資金です。
中でも、農園の開拓が大変でした。
荒れた土地ばっかりだったので、竹林を買い取って山の開拓をしていて、そこの開拓だけでも、最初の一年はかかりましたね。
その間、完全に無収入で、多くの借金も負いました。
いざミツバチを育てるとなっても、ハチミツを採るまでにまず最低一年以上かかるので、そう簡単ではありません。
実際に収益になったのは四年以上経過してから。
今も、あちこち養蜂場を開拓しています。
四年目にようやく関東方面に色々と展示会に出店できたりとかもできるようになって、本当に美味しいハチミツが作れるようになって、良かったなって。
今では、舌の肥えたハチミツ通の方やオーガニック志向の方に気に入っていただいています。
今まで、本当に土台づくり中心の日々でした。
在庫が全然なかったので、たとえ売れても収益にならないなんてこともザラなんです。
在庫的にも少しずつ大丈夫になってきたので、今回IN YOU Marketにもこうして、出品することができました。
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