機械開発業からオーガニック・オリーブ栽培の道へ。オリーブの葉の魅力を伝え、長崎ブランドを全国に広げたい! | IN YOU Market|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ


機械開発業からオーガニック・オリーブ栽培の道へ。オリーブの葉の魅力を伝え、長崎ブランドを全国に広げたい!

2020/04/30

もともと機械開発の仕事をしていた稲田さんと、オリーブの葉との出会いは12年前、小豆島からの修理依頼から始まりました。 「私はもともと機械の開発を専門でやっていたんです。 そこに小豆島のオリーブ農家さんから、 “日本にはオリーブの実を絞る機械がないから、日本製で作ってくれないか?”という依頼がきたんですよ。 それで一度小豆島に出向いて、実際に「オリーブの木」というものがどういうものかを、見に行ったんです。 そしてオリーブについて調べはじめたら、健康にも美容にもいいとわかって。 ものすごく魅力を感じたんです!」 木 オリーブの健康効果に興味を持った稲田さんは、すぐに独学でオリーブの研究を始めます。 「もともとオリーブの木は、日本の国策として魚のオリーブオイル漬けの缶詰を作るために、 香川県の小豆島、三重県、鹿児島県の3箇所に植えられたのがはじまりです。 その中で今現在、残っっているのは小豆島のオリーブ栽培だけ。もう110年の歴史があるんですよ。」 調べているうちに、オリーブの実は1年に1回しか採れないことを知った稲田さん。 「天候に左右されやすいし、実のできる量も、年によってまばらで安定しないんです。 そこで私は、葉っぱの方に着目したんです。 オリーブの葉は一年中、緑の葉がついている常緑樹なんですよ。」 なにより稲田さんが驚いたのは、オリーブの葉の健康効果でした。 ●地中海地方の人々は4000年前から健康のためにオリーブの葉を利用していて、 現在は世界中で医薬品として使われている ●オリーブの葉は実の部分に比べて30倍のポリフェノールを含んでいる ●インフルエンザやヘルペスのようなウイルス疾患やカビ、寄生虫などが起こす感染症に働きかける こんな風に、海外では古くからオリーブの葉のたくさんの使用例があり、 葉を煎じたものが人々の健康をサポートしているという事実をつきとめました。 [title_box]長崎の土壌に合った栽培方法を独自に研究。 農業への固定概念がないからこそできた挑戦[/title_box] もともと農業者ではなかったため、まずは農地を手に入れるところからスタートした稲田さん。 自宅の敷地の駐車場に木を植え始めて、今では約3.5ヘクタールの畑になるまで広がりました。 これは東京ドームと同じくらいの広さに該当します。(!) しかしここまで来るのには、大変な苦労があったそう。 「うちの農園の木は、全部小豆島から持ってきたもの。 自分の目で見て、たくさん実を付けている木を持って来たはずなんですが、 実際に長崎で栽培してみたところ、全く実がならなかったんです。 そこで小豆島の農家の方に、『どうしたら実を付けるんですか?』と聞いてみました。 すると、栽培の歴史が110年ある小豆島では、実がならないことはないそうなんです。 長崎では実がならないことを伝えても、信じてもらえなくて・・・」 これはいったい何が原因なのか?稲田さんは悩みました。 長崎の農業者にも聞いてみたものの、 “成木までは10年かかるもの。植えて1年の木に実がならなくて当たり前。”と言われてしまう始末。 「きっと他に理由があるはず!自分で調べるしかない!」。 gardening そこから稲田さんは、葉っぱに特化した農法を独自でいろいろ調べ始めました。 普通の農家の方は諦めてしまうような状況でしたが、稲田さんはもともと他業種の仕事をしていたので、 農業に対する固定概念がなかったのが幸いしたのです。 諦めずに行動していれば、なにかいい方法があるんじゃないかと、 前向きに行動したことが功を奏し、ついにオリーブの実をつけるのに成功! オリーブリーフに可能性を見出した翌年から研究を始めてから、 土壌づくりだけで3年、実をつけるまでには5年の歳月が経っていました。 また、普通のオリーブ栽培ではオリーブの実を守るために農薬を使ってしまうため、 葉にも農薬がついてしまうのですが、 稲田さんは農薬は一切使わずに自然栽培をしています。 虫の駆除も手作業で行っています。 オーガニック食品であることを証明するために、 製品は有機JAS認定を取得しています。 [title_box]耕作放棄地を利用したオリーブの木の栽培で お年寄りや障害者の方も働きやすい環境を作る[/title_box] オリーブの木の栽培を通して、稲田さんが目指していることは他にもあります。 「長崎というところは農業が盛んで、農作物がいたるところで豊富なんです。 ところが最近は、農業者の高齢化が進んで人手不足になり、 野放しになった農地がどんどん増えているのが現状。 そこで私は、耕しづらい斜面や日が当たりにくい所、 道が細くて作業しにくい土地をあえて購入して、 オリーブ栽培を始めたんです。」 オリーブの性質を研究し始めてまず気付いたのが、 オリーブは農作物とは違って木だということ。 誰も山を耕したり、肥料をあげないけれど、 木は自然の摂理によって成長し実をつけている。 稲田さんは、この自然の仕組みを研究しながら、 独自の自然栽培法を見つけ出します。 オリーブの木の剪定 また、他県の農業は作業をAIロボット化したり、大型の機械を使ったりと テクノロジー化が進むなか、長崎は斜面や細い道が多く 大型の機械を導入するのは難しい。 そこで、そうしたデメリットをメリットに変えようと、 地元の高齢者の人や障害者の方たちに 稲田さんの農園の草刈りや収穫をしていただくことで、 収入を得てもらうシステムを思いつきます。 「行き場をなくしている高齢者の問題をなんとかしたい! 元気でお金を持った高齢者を増やしたい! そうすれば家庭も円満、税収も増えて行政や市としても 医療費は減る、社会貢献につながる。 オリーブは常緑樹で1年を通して葉が生えて来るから、 安定して雇用が生まれる。 また、葉を採るとどんどん木が大きくなりさらに葉が増え、 実もたくさんつける性質があります。 オリーブの木 オリーブの葉の栽培は、オリーブの性質をうまく利用して仕事を安定供給し、 たくさんの方に活躍してもらえる場を作り出す事もできる事業なんです。」 [title_box]オリーブの実よりもすごい!オリーブの葉の健康効果[/title_box] 世界では樹齢1000年~3000年の木があるほど、 オリーブはとても強い木。 オリーブと聞くと、まず思い浮かぶのは オリーブオイルに使われるオリーブの実ですが、 実は、オリーブの葉には実よりも 30倍のポリフェノールが含まれているんです。 また、鉄分やカルシウム、ビタミンE、オレイン酸、 エレノール酸などの健康成分も含有しています。 特に抗酸化作用のあるポリフェノールのオレウロペインは赤ワインの2.2倍、 緑茶の3.3倍あり、主な働きは、感染症の予防、生活習慣病、抗アレルギー作用、 呼吸器疾患や歯のトラブルのサポート、 抗酸化作用・・・こんな風に、幅広い臨床実験の報告がされています。 また、オリーブの葉のエキスにはカビ、ウイルス、細菌、寄生虫などが原因となる すべての感染症に有効、というアメリカの医学博士による治療実験において、 報告がなされています。 [title_box]たくさんの健康成分のつまったオリーブリーフパウダーを、独自の加工技術で飲みやすく![/title_box] 実際、オリーブの葉のパウダーというのは、とっても苦くて飲みにくいものなんだとか。 毎日飲んでもらいたいものだから、 飲みやすくしたいと考えた稲田さんは、 研究の結果、独自の加工技術を開発。苦みのないまろやかな味わいの 微粒子パウダーに仕上げました。 オリーブリーフパウダー もちろん、独自の土壌づくりをベースとした自然栽培を行っていて、 検査機関の残留農薬検査(200項目)においても検出無し。 商品でも工場でも有機JAS認定がされた確かな品質のオリーブリーフパウダーが誕生しました。 本格的に販売をスタートして3年ですが、稲田さんのもとには 「オリーブリーフパウダー」を飲んでから体調やお肌の調子が良くなった、など 嬉しいお声がたくさん届くのだそう。 そして、愛用者にはお医者さんも多いのだとか。 なにより社長の稲田さん自身が、オリーブに関わってからというもの 風邪を引きにくくなっていたり、ちょっとした不調や不定愁訴が気にならなくなった、 というのだから心強いですね! これからも地域貢献をしながら、観光農園としてイベント開催を目指す!自分は雲仙生まれ雲仙育ちなので、これからも地域に根差して地元をもっと盛り上げていきたい。 オリーブは5月にはカスミソウのようなかわいい花を咲かせます。 そこで、花見をするイベントや実の収穫体験、おいしくて健康に良いオリーブ料理を出すレストランを作ったり、 オリーブづくしでお祝いするブライダルもできるような、テーマパークにしていきたいと思っています。」   「オリーブの花言葉には、幸福、平和、長寿、知恵という意味がありますが、 長崎といえば原爆やキリスト教が浮かび、平和や幸福という言葉と関わりが深いと思っています。 そんな長崎から平和や幸福を発信していきたい。 パッケージのステンドグラスのデザインはそんな思いが込められているんです。」 全国の販売会でスケジュールも厳しい中、取材に応じてくれた稲田さん。 オリーブの栽培や販売などたくさんの仕事を同時にされながらも、疲れた顔も見せずお話してくれたのは、 オリーブへの愛情と、実際にオリーブの葉を毎日の健康に役立てているからだと思わずにはいられませんでした。 [recommend_item url="https://inyoumarket.com/c/food/677-1FS"]   参考文献:感染症など退治するオリーブ葉エキス 山口武津雄著 オリーブ茶葉の連続引用効果 オリーブ葉エキスの効果 COMVITA