IN YOU Marketに大麦、雑穀ブレンドと塩を出品している
山田さんにお話を伺いました。
海の成分そのままが結晶化した、非加熱の天日塩
私は、日本に8店舗とイギリスに２店舗あるヴィーガン料理店の一員です。
今、何が安全、安心かわからない時代。
子どもたちがこれから生きていくために、
持続可能なものはないか？
自分たちの手でできることはないか？
ということを問うことからはじめました。
栽培も少し手がけていますが、
そういうことではなくて、
本物の食材を探そうということがきっかけです。
ロンドンにお店があるので、
グローバルな目で見て、
日本の食材が安全なのか、ということにも視点を置いています。
例えば、今回IN YOU Marketに出品している天日塩。
私たちは、海から来た生物で、
塩は本当に大切なものです。
海の成分に近い、海水が結晶化したものを仕入れたい。
火を入れることで、
海水の成分バランスが崩れるかもしれないからです。
また、地産地消は大切ですが、
震災後、日本の海で取れた塩に、不安が残りますね。
ギリシャのラムサール条約で守られたメソロンギ湖で作られる天日塩
今回ご紹介する天日塩は、
ギリシャのメソロンギ湖で作られています。
塩湖というより、湖に海水が混じっている干潟で
塩が結晶化するのです。
川上が国定公園で、湖はラムサール条約で守られた、
田舎すぎるくらいの環境。
巨大な塩田がある一角に、
家族経営で天日塩を作っている人に出会いました。
自分たちの思いを話したところ、共感していただき、
この塩を輸入することになったのです。
塩が税関を通過し、到着の数日前に連絡が来たのですが、
だいたいの大きさは書いてありましたが、
25キロが800体という量が一体どれくらいなのか見当がつきませんでした。
報酬は塩ということで10数人に声をかけて、
3時間という期限でなんとか運び出すことができました。
この天日塩は粒状で、結晶をすくい取ったまま、
多少海水で洗っているだけで、
それ以外何もしていないのが特徴です。
藻屑などもそのままの状態で混ざっていて、
まさに海の水、そのまんま。
他の塩はふるったり、綺麗に統一している塩がほとんどですが、
粒ぞろいでなく、荒い塩も細かい塩も混じっています。
使いにくさはあるかもしれませんが、
海の成分に近い塩です。
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海から来た人間だから、塩生活をはじめよう
この塩は、粒状ではありますが、水分もそこそこあるので、
煮込むと溶けます。
お料理にもいいですが、
身近に使っていただければと思っています。
私は、お風呂に入るときに体に塩を刷り込んだり、
ボトルに10%くらいの塩水を作って、髪を洗ったり、
朝、塩で洗顔したり、
歯磨きにも使っています。
塩での洗顔を続けていたら家内はもちもち肌になり、
私は歯医者で歯周病が全くないと言われました。
たまに、バスタブに茶碗半分くらいの塩を入れて
塩浴することもあります。
また、塩は非常食として使っていただけます。
塩と水があれば、生き延びることができます。
ナトリウム分が99%以上もあるような塩と違って
海水のミネラル分がそのまま含まれる塩です。
例えば、非常時に野草のアク抜きもでき、
毒出しができます。
また、何もないときに塩をかじると、
心が落ち着きます。
口さみしいときに、この塩があればごまかせるんです。
また、農作業の時には、特に塩があると
美味しくてホッとします。
粒タイプの他にすりタイプがあり、
こちらは授産施設にお願いして、
障害者の方に加工していただいているのです。
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水の環境が良いスコットランドで潮風に当てて自家栽培した大麦
今回は、雑穀もご紹介しています。
大麦は、スコットランドの北西部の海岸沿いにある
自社農苑で作られています。
スコットランドは水の環境が良く、
ロンドンで売られているミネラルウォーターは
スコットランドのものがほとんどです。
北海道のような天候ですが
雪があまり降らずに雨が多いこの土地を
3年前に農苑として取得しました。
潮風に当たった作物は美味しく、
ミネラル分があるので肥料がいらないのです。
昔はスコットランドでもウイスキーなどの原料として
大麦を育てていた歴史があります。
スコットランドは独立国ではないですが、
ある程度、自治の力が認められていて、
最近若い元首になり遺伝子組み換え作物を使わない宣言をした、
意識の高い国です。
今、日本では種子法の問題がありますから、
5年、10年後を考えると、
海外でおおっぴらに種取りできることは、
種の保存にとって重要なことです。
この大麦を粉にしたものは、
とろみがあって、おいしさも詰まっています。
小麦のグルテンと違うので、
アレルギーにならない方もいらっしゃるようです。
天ぷらにするのがオススメで、クッキーなども作れます。
昔の食生活の歴史を紐解くと、雑穀にあたり、
その中でも大麦は多く使われてきました。
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世界の安全な雑穀、豆、海藻を厳選ブレンドした雑穀ご飯
何百年という長い間、
日本人の体に受け継がれてきた雑穀。
この大麦に、北海道の自社農苑でつくったもち米をはじめとして、
世界の農薬を使わない雑穀や海藻、豆などを9種類ブレンドした
雑穀ご飯もご紹介しています。
自家栽培の他は、九州や海外の有機認証の材料を使っています。
鹿児島の黒米は、もともと強い作物である米よりも丈夫な作物で
豆も麦も強さを持っています。
雑穀や豆、海藻を絶妙なバランスにすることで、
まずは自分たちの体づくりをしようということで
ブレンドしてみました。
ご飯がオカズ、精力の源、
この雑穀入りご飯をメインに食べています。
地産地消も大切ですが、それに踊らされるのではなく、
世界の食料危機などのことも懸念される時代。
また、震災の影響で日本のものは難しいところもあります。
見ず知らずの人ではなく、
思いを込めてつくっている人から直接購入し、
交流を深めていければと思っています。
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自然と調和し、命ある食材をいただくことで調和
私たちの思いは、ある種かなり特殊かもしれませんが、
今の日本の状況を変える必要があると思っています。
絶対この食材でなければいけないということではなく、
自分たちの身をもって、
体に大切な塩や雑穀を食べること。
いつでも安心感を持って、
拠り所となる塩や雑穀があれば、
みなさんにも共感していただけることと思います。
この塩や雑穀には、中国の本草綱目という医学書に出てくる
貊という縁起の良い伝説上の珍獣を
イメージしています。
人間に悪さするものを全て食べてくれるという貊。
私たちの商品が、人々を守ってくれるものでありたいと
願っています。
何を食べるのかではなく、
何のために食べるのか。
「いのち」である食べ物と私たちの身体との間には、
緊密な相互関係が存在し、各々に備えているバランスが大切です。
消化・吸収のとき無駄が少ない
自然の調和力に満ちた「真に良いほんもの」が、
自然と調和した生活を目指す皆様の日々の糧となることを目指しています。
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