「縁結びの神」が鎮座する出雲で、神秘的なご縁がつないだ「うさぎの藻塩」ができるまでのストーリー。 | IN YOU Market|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ


「縁結びの神」が鎮座する出雲で、神秘的なご縁がつないだ「うさぎの藻塩」ができるまでのストーリー。

2019/12/13

日本最古の書物「古事記」にもその由緒が記される
出雲大社をはじめ、さまざまな神話のふるさとである「神の国」、島根県出雲市。

その地に流れる、満月の日の海水のみで作った藻塩を
IN YOU Marketに出品している窪田さんは、
「本当に、不思議なご縁に導かれてできた商品だと思っています。」
と語ります。

出雲で高濃度水素水を開発・販売している窪田さん。
もともと出雲の出身ではないのですが、
「超高齢化社会に向けて、水素水で一人でも多くの方に元気と幸せを届けてたい!」
という想いから、本物の水素水作りにふさわしい水源を日本中探し周り、
出雲北山に湧く、良質な天然原水にたどりついたのだとか。

そして高濃度水素水の商品化を進める中で、とある塩職人さんと出会います。

因幡の白兎を祀る神社に見守られた、「うさぎ」の海

その方は、出雲市大社町の「鵜戸(うど)」と「鷺浦(さぎうら)」、
二つの地区を合わせた「鵜鷺(うさぎ)」と呼ばれる小さな漁村で、
そこに流れる日本海の海水から、
昔ながらの薪で炊き上げる製法で自然塩を作っていました。

皆さんは「因幡の白兎」という神話をご存知でしょうか?
出雲大社にまつられている大国主大神様が、皮を剥がされて苦しんでいた
白兎を救う内容は有名で、時を超えて語り継がれる物語です。

「その出雲大社の裏側にある土地の名が、《うさぎ》と言うんですから、
何か惹きつけられるものがありましたね。」と窪田さん。

そして、地元漁師の間で
「満月の日は、引力の影響で海中の成分が変わり、
ミネラル分がさらに豊富になる」

という神秘的な言い伝えがあることを知ります。

満月の日は大潮とも言い、潮の満ち引きと呼ばれる
満潮と干潮の差がもっとも大きくなる時。
私たち人間の身体は3分の2が水分を占めているため、
体のリズムが潮の満ち引きに影響されている、という話は
昔から言われていますね。
満月の日は出産や事故が多くなる、という話を聞いたことが
ある人も多いのではないでしょうか。

二日二晩、全て手作業。平釜製法で塩のエッセンスを凝縮

人が健康であるためには、体内の組成と同じ
「水と塩」がキーポイントだと考えていた窪田さん。

さっそく、塩職人さんと協力し
「鵜鷺(うさぎ)」の港から、海中のパワーが
もっとも満たされる満月の日の澄んだ海水のみを汲み上げた
満月の塩作りに着手します。

「こだわったのは、昔からのやり方を一切変えない製塩法。
塩の作り方は天日干しや人工的に精製するなど様々ですが、
その中でも一番手間のかかる、平釜で煮詰めて再結晶させる製法で
作っています。」

ガスや電気を使えば簡単に火加減ができるところを、わざわざ薪をくべて
二日二晩、平釜を丁寧にかき混ぜながらじっくり煮詰めていく、地道な作業。

夏に限らず汗が吹き出し、煮詰まるたびに重たくなる塩水をかき混ぜる姿は、
代々作り継がれてきた「うさぎ」の海のエッセンスを決して濁らせない、
そんな職人たちの静かなプライドさえも感じます。

うさぎの海・満月のパワーが極まった、唯一無二の天然塩

「それと譲れないこだわりとして、満月の日と、それ以外の日に採った海水が
決して混ざらないようにしています。

連続的に処理をする工程だと、その前に作った塩が結晶化して釜に残ってしまうので
人工的に濃度を高くしたりして調整をするのですが、
満月の海水は決して混ざり物がないよう、特定の作業場所を確保して管理。

だから満月藻塩は本当に、満月のパワーが極まった塩なんですよ。」

一週間じっくりかけて出来上がった塩には、同じ「うさぎ」の海でとれた
あらめエキスをプラス。

「あらめも天日干しで乾燥させたあとは、長時間かけて煮詰めます。
早く煮詰めようとするとアクが出てきてしまうので、
焦らず時間をかけてエキスにしています。」

こうして完成した「満月藻塩」は、粒子が細かくてサラサラ。
口に入れてみると、驚くほどまろやか。
塩特有のつん!とした辛みの主張はほとんど感じられません。
懐かしいような、これまで体験したことのないような、優しい旨味があります。

窪田さんにそう伝えると、
「海水とあらめ、海のミネラルがたっぷり凝縮した藻塩は、
人の体内にある水分と組成が近いんではないでしょうか。
だから、この味もすんなり体に馴染むのかもしれませんね。」

RECOMMENDED ITEMおすすめのアイテム

料理の達人も唸った、素材をたてるまろやかな風味

そして、この「ありそうでない」風味をもつ天然塩が、
ある料理人の目と舌に止まることに。

都内の展示会に出品していた時のこと、窪田さんは天ぷらを作っている
職人さんに声をかけられます。

「自分が作る天ぷらに、最高にマッチする塩を探している。
全ての塩を知り尽くしていると言えるほど、国内・海外を
探し回っているけれど、まだ見つからない。」

そこで早速、この料理人さんに満月藻塩を試食してもらうと、
「これだ!」と大喜び。

雑味がなく、生命の源・海の香りがほのかに漂う藻塩は、
天ぷらや刺身といった、素材のおいしさをそのまま生かす料理にうってつけ
なのだそう。

「キロ単位で取引したいと、すぐさま言われました。(笑)」

そしてこの運命的な出会いにより、食の専門誌「料理王国」が主催する
食の逸品を競うコンテスト「料理王国100選」に推薦され、
満月の藻塩は見事、2018年度の認定商品に。
また、日本の商品やサービスを、日本在住の外国人が評価する
「おもてなしセレクション2018」でも、映えある金賞を受賞しました。

RECOMMENDED ITEMおすすめのアイテム

豊富なミネラルで、現代人の身体治しを


特筆すべきは、おいしさだけにとどまりません。

満月が照らされた海のパワーをそのまま凝縮した満月藻塩は、
ミネラルバランスが抜群。カルシウム含有量は、国内の天然塩の中で
最も高いといった分析結果も出ています。

「私たちは『医食同源』の考え方をベースに製品を作っています。
今は減塩や減糖がブームになっていますが、塩ひとつとっても
“本物”を体に取り入れれば、味覚が素材そのものの旨味に目覚め、
口に入れるものの質にもこだわるようになれば
自然に食べる量もセーブされて、体全体のバランスが整っていく、と考えています。」

出雲に語り継がれるストーリーを、
満月藻塩がメッセンジャーに

満月藻塩が届ける、出雲のストーリー

そして窪田さんは、こうも続けます。

「満月藻塩も、本当はもっと販売販路だって拡大できるのでしょう。
だけど製造に手間がかかりすぎて、大量生産は到底無理。
でもこの出雲にまつわるストーリーやこだわりの職人技、どれが
欠けても満月藻塩は成り立ちません。」

「歴史や文化的な背景、精神世界など、自然との共存の象徴とも言える
ここ出雲のストーリーを、満月藻塩がメッセンジャーになり、
より多くの人に出雲の魅力や本物の塩を使う大切さが
伝わればいいと考えています。」

日本の誕生にまつわる、たくさんの神話の舞台となった出雲。
土地のパワーと満月に照らされた海のパワーが極まった
藻塩を味わいながら、古く受け継がれてきた神話のロマンに
心を馳せてみてはいかがでしょうか。

RECOMMENDED ITEMおすすめのアイテム

favorite