“自然まま”の紅茶が注目を浴びる理由

「紅茶はどれを飲んでも同じように思える」...

そんな感想を抱く方もいるかもしれません。

でもそれも無理はありません。

なぜなら、スーパーやカフェで手に入る紅茶の多くは、大量生産された茶葉が流通しているからです。

そんな中、スリランカの南東部にあるウバ州イダルガヘナ地区には、世界で初めてオーガニック認証を取得した希少な茶園があります。

標高約1,700mの高地で、太陽や月のリズムまで取り入れた「バイオダイナミック農法」で、自然に近い環境で茶木を育て、フェアトレードを通じて小規模農家を支えてきたのです。

この紅茶を口にすると、薄いオレンジがかった赤い水色とともに、まろやかで深みのある味わい、そしてキレのある印象深い後味が広がります。

農薬や化学肥料を一切使わず、土壌の持つ本来の力を引き出してきたからこそ生まれる「ウバ産有機紅茶」の魅力を、改めてご紹介します。

1,700mの高地に息づくバイオダイナミック農法... 太陽と月のリズムが紅茶の味を左右する？

スリランカのウバ州は標高が高く、朝晩の寒暖差が大きいことで知られています。

そうした厳しい自然条件の中でバイオダイナミック農法が選ばれる理由は、自然の摂理を活かす点にあります。

月の満ち欠けや星々の動きに合わせて土壌づくりを行い、茶木を疲弊させることなく育む...

一般的には科学的根拠が薄いのでは..と見られがちですが、この方法を使うことで、生き生きとした茶樹を保ち、化学肥料に頼らなくても高品質の紅茶を収穫できるようになっているのです。

例えば、茶葉の発酵工程でも“低圧での揉捻（じゅうねん）”や“適度な温度管理”が徹底され、細胞組織をゆっくり開放していきます。

その結果、旨味成分がバランス良く引き出され、渋みの角が取れつつも、芯の通った味わいが生まれます。

バイオダイナミック農法は普通の農法と違って、作り方が複雑なので、手間暇がかかるため、大量生産には不向きかもしれません。

でも、だからこそ、その茶園では“自然と対話する”姿勢が貫かれ、その分、茶葉が持つポテンシャルを極限まで引き出せているわけです。

フェアトレードが育む循環 小規模農家を支え、豊かな森を次世代へ

ウバ産有機紅茶のもうひとつの支柱はフェアトレードです。

化学肥料を使わない農業は、効率という観点から見ればあまりにも不利な戦い。

中でも、弱い立場の小規模農家ほど、化学薬品や機械化に頼らないと生産量が安定せず、市場競争で取り残されがちです。

そこで茶園を中心とした組織が立ち上がり、小農家が共同で品質管理や販売を行う仕組みを整えてきました。

その結果、先進国の消費者が“公平な価格”で茶葉を買い、小農家が適切な報酬を受け取れるようになり、農家たちは次の世代へ技術や土地を引き継ぐ意欲を持てるようになったのです。

あえて化学薬品を使わないことで土壌や森林の生態系が守られ、森に棲む生きものや昆虫たちとの共生も保たれます。

紅茶は飲んで終わりではなく、こうした人と自然の持続的な循環があるからこそ、一杯の中に地球の未来が詰まっていると感じられるのです。

渋みが少なくまろやか ストレートで爽やか、ミルクを加えるとコクが深まる絶妙バランス

ウバ産有機紅茶を最初に飲むなら、まずはストレートをおすすめします。

薄いオレンジ色がかった赤い水色からすでにやわらかい印象が伝わり、一口含むとさらりとしたボディの中にしっかりとコクが感じられるはずです。

通常の紅茶より渋みが穏やかなので、柔らかい甘みをともなった後味にほっと安らぐような感覚があります。

またもう一つの飲み方として、上質なミルク（プラントベースミルクでもOK）を注いでみると、茶葉の旨味と乳脂肪が溶け合って、濃厚かつクリーミーなミルクティーに大返信！

バイオダイナミック農法ならではの茶葉の強さが、ミルクの優しさを受け止めてくれます。

日常のティータイムを格上げするにも、ちょっとした来客にも、幅広いシーンで活躍できる紅茶だと言えるでしょう。 夏場は冷茶にすれば、爽快感あるアイスティーとして楽しめますよ。

茶園のこだわり...世界初のオーガニック認証とISO22000/FSSC22000への挑戦

この紅茶が“世界初のオーガニック認証を取得”と称されるのは、歴史的快挙ではありません。

証を受けるためには、土壌管理から収穫、加工、輸出に至るまで厳格な基準をクリアする必要があります。

ISO22000やFSSC22000といった食品安全マネジメントの国際規格にも準拠し、品質管理や衛生面でも一切の妥協を許さないのです。

茶園では収穫される茶葉が摘採後ただちに選別され、発酵・乾燥の工程でも一枚一枚がストレスを最小限に抑えるよう、温度や湿度が緻密に調整されています。

ここまできめ細かいケアを施しながら、なおかつ化学薬品に頼らずに高品質を維持するのは容易なことではありません。

過酷な環境でも、農家と専門家が力を合わせて挑戦し続ける背景には、「子どもや将来の地球に負担をかけない紅茶づくりを貫きたい」という強い使命感があります。

あなたの日常と地球を繋ぐ一杯... 選択の力でサステナブルな未来へ

私たちが日々飲む一杯の有機紅茶には、地球と人を癒す大きな可能性が秘められています。

化学肥料や農薬に頼らず、小規模農家の生活を守り、豊かな森林や土壌を次世代に継承していく、そんな壮大な挑戦が、このウバ産有機紅茶の背景にはあるのです。

「オーガニック」という言葉は、健康志向やブランド力を示すだけでなく地球をどう守り、どんな暮らしを実現していくかを象徴するキーワードでもあり、それを選ぶことであなたが何を大事にしたいかも社会に表明することができるはずです。

選ぶのはたった一袋かもしれませんが、小さな一歩が遠く離れたスリランカの農家を支えたりオーガニック農法へ挑む人々を増やしていく原動力になるのです。

自然と共に歩む“真の紅茶”が、日常を優しく満たす

標高1,700mの高地で、太陽と月のリズムを取り入れたバイオダイナミック農法を実践し、フェアトレードによって小規模農家の暮らしを支えながら、世界初のオーガニック認証を得たウバ産有機紅茶。

茶葉が醸し出す穏やかな渋みと深いコクは、自然が本来持つ力を最大限に引き出した証でもあります。ストレートでは爽やかに、ミルクティーやアイスティーにすればコクと甘味が花開く。

この柔軟な表情を見せる紅茶は、まさにサステナブルな未来を体現するような存在です。

この一杯が世界をちょっとだけ良い方向に動かすかもしれない...そんな想いを込めて、このウバ産有機紅茶をぜひ手に取ってみてください。

この紅茶が提供するのは美味しさだけではありません。

土壌や農家、そしてあなた自身のライフスタイルまでも優しく変えていく“自然との共生”。 ぜひあなたも、日常のティータイムで味わってみてはいかがでしょうか。