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こんにちは。
IN YOU MARKET運営チームです。
実は、今回は、IN YOU MARKETを代表する一番人気のフルーツ商品であり、 予約販売の時点から数百単位の予約をいただくなど、非常に高い人気と信頼とリピート率 を誇る「有機基準のりんご」を出品される作り手、兎澤さんのクラウドファンディングを実施することになりました。
目標金額は”500万円”です。
兎澤さんは、IN YOU MARKETがオープンした2016年後半直後からすぐにジョインし、そのまま長きに渡って参画を続ける貴重なベンダーさんの一人。
※PHOTO BY KAZUE KAWASE
国内のオーガニック基準のりんごの中でも味、クオリティ、サイズの全てにおいてバランスが取れている ことから、販売直後からりんご好きな方々の間で 「こんなに美味しいりんごは初めて!」 と、瞬く間に人気の商品に。
毎年予約販売の段階からリピーターのお客様から問い合わせが殺到し、待ち望んでいたお客様が次々にりんごを購入していくのです。
当時は小さな農園で、販売実績としてもごく小さなところからのスタートでしたが、これらの評判や、彼のりんごづくりに対してのまっすぐな姿勢に共感する各種有名アウトドア雑誌等からも取材されるまでになりました。
時には、あれよあれよという間にIN YOU MARKETでりんごが売り切れてしまうことも。
そんな時、 「あのりんごは一体、どこに行ったのですか?買いたかったのに!」 と買うことのできなかったお客様から連絡がすぐに入ることもしばしば。
ちなみに、IN YOU MARKETでもここまで評価が高く、リピーターが続出し続けるロングセラーの農産物は本当に、稀なんです。
ぜひ、私たちIN YOU MARKETとしても、日頃ご利用のお客様はもちろん、IN YOU MARKETをまだ使ったことがないけれど「オーガニックの普及を応援していきたい!」「オーガニックライフで心身ともに本質的な人生を送りたい!」と考えている全ての方々に対して、ご協力をお願いしたいと考えております。
以下は兎澤さんからいただいたメッセージ(インタヴュー)となります。
なぜ、今回クラウドファンディングを行うことになったのか?
その経緯をざっくばらんに語っていただきました。
※PHOTO BY KAZUE KAWASE
去年、ある方から打診され、意を決して新しくりんごの農園を大幅に拡大しました。
これは私の 人生を左右するほどの、非常に大きなチャレンジ でした。
場所は当初から運営していた農園のエリアとは少し離れていましたが、日本でも有数の広い農園を借りて、多くの人にりんごを届けるためにも、りんごの生産を拡大しようと考えました。
面積は、ざっくり 秋田県では最大の規模 となります。
当初から運営していた農園の6倍程度、例えるなら 東京ドームよりも大きいサイズ です。
どれくらい広いのかというと、通常、個人農家や小規模農家がこの規模感の農園を運営しているケースは非常に稀であり、例えば大手企業や資本力のある大規模農業がやっと対応できるほどの規模となります。
けれど、そんなりんご農園の広大な敷地を見渡せる絶好のロケーションは本当に美しく、空が毎日美しいんです。
空と農園が合わさった景色は他に類を見ません。
農作業を行なう自分自身も見とれてしまうほどに、自然豊かで心地よく、素敵な場所であることは間違いありません。
中でも5月に開花するシーズンは素晴らしいです。
話は戻りますが、もともと私を含めた限られたメンバーで運営していたので、 大規模な農園の運営は、自分にとって相当大きな挑戦 だったように思います。
※PHOTO BY KAZUE KAWASE
ところが拡大して以来、去年1年で、私自身の 生産者人生を揺るがすほどの大変なことが起きた のです。
事の発端は、慣れないことも多く私以外のスタッフが仕事をする時間が多くなったことにより、予期せぬことが増えていったのが始まりでした。
農地の面積が広いので、その分りんごを作るための働く人材を増やさねばなりません。
人材を確保するにあたって以前から働いていた方に加え、若手の方、そしてこれから農園を作りたいと志す方々を募集しました。
仕事の段取りとして、はじめに、”オーガニック栽培の手法”など、所謂栽培基準となるような大きな指針と手順は私が決め、それ以降の細かな作業はスタッフに任せる、というやり方をしていたのです。
ところが実際にやっていく中で、次第に農園で働く作業の流れや、その働き方に対して「あれ、おかしいな...」と思うような、なんというか、 とても違和感を感じる瞬間が増えていった のです。
具体的には、指示をしていない作業が勝手に行われたことが発覚したり、指示通り対応されていなかったりなど、まだ収穫期になっていない時期にも関わらず、 「ああ、このままだと農園のりんごは全滅するかもしれない....」 とさえ、思うようになりました。
次第に、うまく育っていかない悲惨な農園を目の当たりにし、もはや諦めや落胆に近い感情を覚えるようになっていきました。
収穫は9月からなのですが、 悪い予感は的中。
” もっと厳しいことを伝えてでも現場をきちんと動かすべきだった ...”とその時、やっと事態の深刻さを理解し、改めて落胆するとともに、反省しました。
”あまり良いりんごが収穫できないかもしれない”とは薄々思っていたものの、その被害額はフタを開けると想像もできないほど恐ろしい規模にまで発展しておりました。
最終的な結果として、 去年は、なんと自然災害に遭って全滅した時とほぼ同様の規模の大損失を生んでしまった のです。
具体的にどれくらい深刻だったかというと、 ざっと20トン以上の損失 です。
通常の農家さんですとだいたい20トンもの損失が出ると即廃業レベル。
つまり、自分も危ないギリギリの状態に置かれているわけです。
そして、これは私がりんご農園をやり始めてから、本当に初めての大がつくほどの失敗でした。心底、ショックでなりません。
しかし、この大損害を機に、大切な農産物やお金など失ったものもありましたが、新たに学んだことも沢山あります。
まず、私自身気持ちを共にしてりんごを作る メンバーの大切さを痛感 しました。
例えば、出来上がったものが「良いりんご」でも「悪いりんご」でも、あるいは全滅したとしても「 会社員のように毎月お金がもらえるから適当に手を抜いてやろう.. 」、という働き方をするメンバーが少しでもいるチームでは、絶対上手くいくわけがないと強く確信したんです。
そして、これこそが大きな損失に繋がってしまった要因の一つだと...。
「これからは夢に向かって思いを一つにできる最高のチームでりんごを作ろう!」
と思い、結果、今年の初旬にメンバーを大きく入れ替えることを決意しました。
※PHOTO BY KAZUE KAWASE
その甲斐あって現在は、 農園の状態もかなり良くなり、今年から素晴らしいりんごがたくさん収穫できる見込み です。
今思えば以前は、私自身のオーガニックへの想いに対してそれほど共感をするメンバーはいませんでした。
ですが、今一緒にやってくれているメンバーたちは 私のオーガニックなりんごづくりのビジョンに対して心から共感してくれていて、自主的にやりがいを感じて動いていただける方ばかり。
いわば、かけ替えのないメンバーと出会い最高のりんごづくりをするために、前回の失敗があったのかもしれない、と今では感じています。
突然ですが、私には次なる夢があります。
それはこの県を代表するもっとも大きなりんご農園に、 来年以降の計画として、お客様を呼べるようにすること です。
例えば、 オーガニックりんごもぎ取り体験など、自然を堪能しながらりんごを摘み取ってその場で食べたりなどの楽しい体験を提供できる場所 に育てていきたい、と考えているんです。
また、 隣接施設としてオーガニックなファーマーズレストランやカフェの設立 も検討しています。
しかし、そのためには、まずは足元を固めること、 つまり今ある農園の持続可能な運営 が必要不可欠な条件となります。
現実的なお話をさせていただくと、去年の大損害から一気に立て直すためにはそれなりのまとまったコストが必要となります。
通常、健全な農園運営ができている年なら、次の年に栽培するために必要な予算が必ず残るんですが、前回は、これが全く残らないような深刻な状態に追い込まれてしまったのですね。
ですので、人件費や固定費が足りなくて払えないとなると事業を停止し、 廃業に追い込まれてしまう可能性 もあり得ます。
そうなると、お客様を呼ぶために来客スペースやカフェスペースを設けた建物を作ったり、そのための農地を拡大するという新たな夢も絶たれてしまいます。
そうならないために、皆様のお力をぜひ貸していただけないでしょうか。
具体的に必要な経費なのですが、内訳は以下の通りとなります。
今回はこのうち最低限必要な一部をまずは集めたいと考えています。
今回、もしこのクラウドファンディングを通じて無事に資金が調達でき、私たちの農園を継続することが叶えば、美味しいりんごを作り続けることを約束することはもちろん、 将来的には農地をさらに拡大し、農地の買い上げや建物の建築などもしたい です。
皆様がこちらに遊びに来られた際に、りんごのもぎ取りや、食事や散歩など、最高の体験を提供できるような場にできれば、と考えています。
早速来年ごろには、そのようなプロジェクトを開始したいと計画中 です。
クラウドファンディングに協力いただいた場合は、皆様に私の自信作のりんごなどの謝礼をお送りさせていただければと思っています。
今年のりんごは長年りんごづくりに従事してきた私から見ても、技術的にも申し分のないものになりつつあり、必ず良いものを収穫できると確信しています。
このりんご農園をこれから先も長きにわたり運営をし続け、皆様に対して素晴らしいりんごを届けるために、是非ご協力をいただけないでしょうか?
今回、いくつかの支援プランをご用意しておりますので、ぜひ画面より確認の上、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
こんにちは!
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
兎澤さんとの出会いは、IN YOU MARKETの創業直後、まだまだIN YOU MARKETのチームに人があまりおらず、私と1-2名で運営しており、商品数も充実していなかった頃に遡ります。
当時、兎澤さんご自身もオーガニック農業をスタートされ、それほど時間が経過しておらず、周囲にオーガニック栽培への理解を示す人がほとんどいなかったことで苦労なさっておられました。
それどころか化学農薬を散布する慣行栽培が当たり前だと考える人たちから嫌がらせを受けたということや、なかなか販売できるチャネルや機会がないとのことだったので、「オーガニックを売りにするIN YOU MARKETでやってみないか」とご提案しました。
そうしてお取引が開始。
その結果、瞬く間にこのりんごは本当に美味しくて素晴らしい!と評判になりました。
当時、印象的だったのは 「1つずつ包んで職場のバレンタインデーで皆様に配られた」 という女性ユーザーの存在でした。
このようにIN YOU MARKETのたくさんのエンドユーザーさんだけでなく、私の家族や、身内、知人までもがその評判を聞きつけて毎年買うようになりました。
もちろん私もこのりんごのファンです。
これほどバランスのいいりんごは人生で初めてかもしれません。
そんな兎澤さんから今回、個別で相談があり、色々と大変な状況だと聞いてこれまで一緒にやってきたこともあり、また、私自身、兎澤さんのまっすぐなお人柄、そして仕事への姿勢を信頼をしているだけに是非何か力になりたいと思いました。
そして、今回このような場をいただき、急遽IN YOU MARKETで緊急プロジェクトとして立ち上げることになったのです。
経験上、オーガニック事業の成否を分けるのは、 「強い思い(ビジョン)」と「人」 だと思います。
これは、もちろんビジネス全般に言えることですが、特にオーガニック関連の事業に従事する場合、上記は欠かせない条件だと感じます。
また、私自身が今回の話を伺った時、創業時に苦労したことをふと、思い出しました。
外でもない自分自身の苦い思い出とも多く重なる部分があったのです。
当時は辛く、孤独なこともたくさんありました。
そういえば、今回お話を伺った時、 「テントに宿泊されて、毎日のように農園で仕事しているなんて...。大変ではありませんか?辛くないですか?」 と訊ねた際、
「いいえ、私はこういうキャンプみたいなのも案外好きですし...こういう自然の中での生活もまた、楽しみの一つ、というか辛いという感情は特になく、楽しくやらせていただいています。」 と、とても爽やかに答えられていたのが強く印象に残っています。
創業以来、IN YOU MARKETを通じて、数多くのベンダー様とやりとりをしてまいりましたが、私自身、大切にしていることがあります。
それは、「どんな製品を届けるか?」以上に、「どんな人柄の人と仕事をするか」ということです。
幸いなことにIN YOU MARKETには「商品が良い」だけではなく「心が良い」ベンダー様が多くいらっしゃいます。
商品には、古くさいかもしれませんが「真心」が出てしまうものです。
本当の意味で、目の前のお客様に対して、あるいは画面の先の見えないお客様=相手に対して「嘘偽りのない気持ちで誠実に向き合えるか」が全てだと考えています。
人間から”誠実さ”というものがなくなったら、おしまいです。
また、いくら素晴らしいプロダクトを作っていたとしても、自分本位だったり、冷たく心ない対応をする方とは、なかなか続かないものです。
どんなに素敵なパッケージに包まれていても、作り手に、本当の誠意がなければどこかにそうした要素が出てしまうものなのです。
その点、兎澤さんとの取り組みを振り返ると、”本当に一緒にやってきてよかった”と思えますし、人として大変誠実で、ずっと応援したいと思える本物の作り手さんだと思います。
※PHOTO BY KAZUE KAWASE
「いつも爽やかで仕事に対しても前向きで謙虚でまっすぐな兎澤さんの思いを、これからも繋ぎたい。」
これが今の、私の純粋な気持ちです。
何より、このクラウドファンディングを通じて素晴らしいりんごの存在をより多くの人に知っていただき、大切なユーザーさんやこれからこのりんごを知る人、そして、私自身や私の家族。身内含め、今後も美味しいりんごを笑顔で毎年召し上がっていただくために、絶対に絶対に農園を継続していただく必要があると感じ、協力したいと考えた次第です。
ご協力いただければ、必ず「後悔のない投資だった!」と心から思える、そんなプロジェクトにしてまいりたいと思っています。
ぜひあなたからのサポートをお待ちしています!