はじめに：あなたの身体と心は、何でつくられていますか？

「人は、食べたものでできている」 この言葉を耳にしたとき、あなたはどんな感情を抱くでしょうか。 納得する気持ちでしょうか。それとも、日々の忙しさに追われ、コンビニや外食で済ませてしまっている自分への少しの後ろめたさでしょうか。

私たちは毎日、何気なく食事をしています。

しかし、その一口一口が、明日のあなたの血液となり、筋肉となり、思考をつかさどる脳の細胞となっていきます。

食べることは、単に空腹を満たす作業ではありません。 自分自身の「命の器」を創り上げ、心を育む、最も神聖な儀式なのです。

もし今、あなたが「なんとなく身体が重い」「気持ちが晴れない」「イライラしやすい」と感じているのなら、それは食事からのサインかもしれません。 身体に取り入れるものが変われば、心が変わります。 心が変われば、人生の景色が変わります。

今日ご紹介するのは、そんな人生の転換点になり得る、特別なお米です。

現代ではほとんど市場に出回らなくなった希少品種「朝日米」。

しかも、農薬や化学肥料はもちろん、有機栽培でさえ使われることの多い「動物性堆肥」すら一切使わずに育てられた、純度100％の自然栽培米です。

第1章：失われつつある「日本の米の原点」

「朝日米（あさひまい）」という名前をご存知でしょうか？

コシヒカリやササニシキ、あきたこまち。現在、日本で食べられている美味しいお米のルーツを辿れば、必ずこの「朝日」に行き着きます。

かつては西日本の米の代表格として、「東の亀の尾、西の朝日」と称されるほどの人気を誇りました。

しかし今、スーパーで朝日米を見かけることは、まずありません。

それは、現代の大量生産・効率化の波に逆行する品種だからです。

背丈が高く、穂が大きいため倒れやすい。

肥料を与えて収量を増やそうとすると、さらに倒伏のリスクが高まる。 病気にも弱く、脱粒しやすい。

つまり、農家にとって「あまりにも手がかかりすぎる、効率の悪いお米」なのです。

そのため、多くの生産者が栽培を断念し、作りやすく改良された新品種へと移行していきました。 それでも、この朝日米を作り続ける農家がいます。

なぜなら、品種改良されていない在来種に近いこのお米には、他には代えがたい「本物の味」と「生命力」があるからです。

人工的な交配を繰り返していない、野生味あふれるDNA。 それは、私たちが忘れかけていた「穀物本来の力強さ」を思い出させてくれます。

第2章：足し算ではなく、引き算の美学。「完全無肥料」の世界

この朝日米を育てるのは、岡山県で自然農法を営む生産者です。

彼らの農法は、徹底した「引き算」によって成り立っています。

一般的に「良い米」を作るためには、窒素やリン酸などの肥料を与え、大きく育てることが良しとされます。有機栽培であっても、牛糞や鶏糞などの動物性堆肥をたっぷりと使い、栄養を補うのが常識です。

しかし、彼らは違います。 農薬も、化学肥料も、そして動物性堆肥すらも一切使いません。

なぜ、動物性堆肥を使わないのか？

それは、現代の畜産環境において、家畜が何を食べているかまで完全にトレースすることが難しいからです。

抗生物質や遺伝子組み換え作物の飼料を食べて育った家畜の排泄物を畑に入れれば、巡り巡ってその成分がお米に吸収される可能性があります。

「本当に身体に良いものを作りたいなら、不自然なものは一切入れない」

彼らが田んぼに入れるのは、枯れ葉や枯草などの植物性堆肥のみ。

山の木々が落ち葉を養分にして育つように、自然界の循環サイクルそのものを田んぼで再現しているのです。

過剰な栄養を与えられないお米は、自らの力で生き残ろうと必死に根を伸ばします。 土中のわずかな養分を探し求め、深く、広く根を張る。

そうして育った朝日米は、決してメタボリックに太ることなく、引き締まった野性的な生命力を宿します。 これこそが、「自然栽培」の真髄なのです。

第3章：噛み締めるたびに心が整う「クリアな味」

そうして収穫された朝日米の玄米。

その味わいは、驚くほど「静か」で「クリア」です。

肥料過多のお米にありがちな、舌に残る雑味やえぐみは一切ありません。

炊き上がりの湯気には、甘ったるい香りではなく、どこか懐かしい藁（わら）や土の香りが混じる、香ばしい穀物の香りが漂います。

口に含むと、まずは一粒一粒の存在感に驚かされます。

朝日米は大粒で、粘り気が少ないのが特徴です。 モチモチとした粘りを追求した現代のお米とは違い、ハラリと口の中でほどけ、しっかりとした弾力がある。

だからこそ、自然と咀嚼（そしゃく）の回数が増えます。

噛めば噛むほど、奥からじわりと溢れ出してくる、奥ゆかしい甘み。 それは、砂糖のような直接的な甘さではなく、身体の細胞が「美味しい」と歓喜するような、滋味深い旨みです。

「気がつくと、おかずも食べずに玄米だけで箸が進んでいた」 そんな体験をしたことがあるでしょうか？ 派手な味付けはいらない。

塩と、少しの漬物があれば、それだけで最高のご馳走になる。 飽きが来ないどころか、食べるたびに心が満たされていく感覚。 これが、本物の玄米の力です。

第4章：冷めてこそ本領発揮。「お弁当」が変わる

朝日米のもう一つの大きな特徴。

それは「冷めても味が落ちない」ことです。

むしろ、冷めることでお米の輪郭がよりはっきりとし、甘みが凝縮されて感じられるほどです。

粘りが少ないため、冷えてもベチャッとならず、パラパラとした心地よい食感を保ちます。

これは、毎日のお弁当やおにぎりに最適です。 お昼休みに蓋を開けたとき、冷たいままでも噛みしめる喜びがある。 電子レンジで温め直さなくても、十分に美味しい。 そんなお米は、現代では本当に貴重な存在です。

また、お寿司のシャリや、チャーハン、リゾットなどにも抜群の相性を発揮します。 お米一粒一粒が主役になれる朝日米だからこそ、料理の幅もぐんと広がります。

第5章：玄米という「完全食」を、不安なく取り入れる

健康のために玄米食を始めたいけれど、残留農薬が心配で……という方も多いはずです。

お米の栄養の多くは、糠（ぬか）や胚芽の部分に含まれていますが、同時に農薬が溜まりやすいのもこの部分です。

だからこそ、玄米で食べるなら「無農薬」であることは絶対条件です。

さらに言えば、土壌の汚れや肥料の毒素すら持ち込まない「自然栽培」であれば、これほど安心なものはありません。

玄米は「完全食」とも呼ばれます。 ビタミン、ミネラル、食物繊維。現代人に不足しがちな栄養素が、小さな一粒に凝縮されています。 白米を玄米に変えるだけで、サプリメントに頼らなくても、身体のベースが整っていく。

お通じが良くなり、肌の調子が整い、メンタルが安定する。 そんな「食によるセルフケア」を、最高品質の朝日米で始めてみませんか？

第6章：作り手の「祈り」をいただく

このお米を作っているのは、かつて大工として家を建てていた職人一家です。 病をきっかけに「人の住む家」から「人の命をつくる食」へと転身した彼らが、人生をかけて守り抜いている田んぼ。

彼らは言います。 「食べる方の幸せを想いながら育てています」と。

効率を捨て、手間ひまを惜しまず、ただひたすらに稲と向き合う日々。 その背景にあるのは、「食べてくれる人の心身が健やかであってほしい」という、祈りにも似た願いです。

私たちがいただくのは、単なる炭水化物の塊ではありません。 太陽の光、清らかな水、大地のエネルギー、そして作り手の深い愛情。 そのすべてが詰まった結晶です。

第7章：未来の自分への投資を、食卓から

5kgの玄米。 これは、約75食分のご飯になります。

1日1食、この玄米を食べるとすれば、約2ヶ月半。 その期間、あなたは「世界で最もクリーンで、生命力に溢れた主食」を身体に取り込み続けることになります。

2ヶ月後のあなたの身体は、どう変わっているでしょうか？

心は、どう変化しているでしょうか？

価格だけで選べば、もっと安いお米はたくさんあります。 しかし、これほどまでに作り手の哲学が込められ、安全性が担保され、そして何より「食べる喜び」を感じさせてくれるお米は、そうそう出会えるものではありません。

生産者が限られているため、お届けできる数量には限りがあります。 もし、この記事を読んで心が動いたなら、それは身体が「本物」を求めているサインかもしれません。

毎日の食事に、食べる方の幸せを想いながら育てられたお米を添えてみませんか？ 朝日米の奥深い味わいが、あなたの食卓に、静かで温かい幸せを運びます。 日本の原点の味を、ぜひご家庭でお楽しみください。