最近、日々の生活の中で、どうしても心の中に波風が立ってしまうことってありませんか?
仕事のプレッシャーだったり、人間関係のちょっとしたすれ違いだったり、
あるいはただ単にスケジュールが詰まっていて余裕がなくなってしまったり。
そういう時って、自分でも気づかないうちにすごくイライラしてしまったり、逆にふっと落ち込んでしまったりして。
感情のコントロールが難しくなりますよね。
毎日バタバタと過ごしている中で、ちょっとしたことで心がパニックになりそうになることが誰にでもあると思います。
そういう時に、無理やり元気を出そうとするんじゃなく、乱れた呼吸をゆっくりと鎮めて、自分の心の中に静けさと平安を取り戻すためのアイテムが欲しいなって思いませんか。
ただ甘くていい匂いがするものじゃなくて、もっとこう、優しく、力強く自分を抱きしめてくれるような。根本から支えてくれるような香りが。
このスプレーの主役は、「フランキンセンス」という香り。
アロマとか精油が好きな方ならよくご存知かと思うんですが、
フランキンセンスって「精油の王様」って呼ばれるくらいの特別な存在です。
王様って言うとなんだかちょっと威張っているような、近寄りがたいようなイメージを持たれるかもしれないんですが、そういうことではなくて。
どちらかというと、すごく懐が深くて、どんな状態の自分でもまるごと受け止めてくれるような、そういうスケールの大きさを感じる香りなんです。
歴史もものすごく古くて、有名なのがイエス・キリストが誕生した時のエピソード。
クリスマスの物語なんかで聞いたことがある方もいるかもしれないですが、
キリストが生まれた時に、東方からやってきた三人の博士が、
最も神聖な贈り物として三つのものを捧げたっていうお話があって。
その三つが「黄金」と「没薬(ミルラ)」、そしてこの「フランキンセンス(乳香)」だったんです。
黄金っていうのは目に見えてわかりやすく価値があるものですが、それと同等か、あるいはそれ以上に神聖で価値のあるものとしてフランキンセンスが扱われていたっていうのが、なんだか興味深いですよね。
逸話として残っているのが、たくさんある宝物の中から、キリスト自身が自らこのフランキンセンスを選び取ったっていう話です。
当時の人々にとってこの香りがどれだけ計り知れない価値を持っていたか、どれだけ高い精神性を持つ特別なものだったかっていうのを、すごくリアルに伝えてくれているように思います。
実際にフランキンセンスがどうやって作られているのかというのも、自然の力強さというか、生命の不思議さを感じる部分で。フランキンセンスの木って、水も少なくて日差しも強烈な、すごく過酷な環境で育つんですね。
そういう厳しい場所で生きている樹木が、強風とか動物とかで自分の幹に傷がついてしまった時に、その傷口を塞いで自分自身を癒やすために、内側からじわっと分泌する樹脂があります。
その樹脂を集めたものが、この香りの原料になります。
木が自分の傷を治すための成分だからこそ、それを嗅ぐ私たち人間の心や体も優しく癒やしてくれるのかなって、そういう自然との繋がりを感じてしまいます。自分を守るための成分だから、すごく力強いんですよね。
実際の香りはどういう感じかというと、お花みたいな甘い感じとは全然違って、深みのあるウッディーな落ち着きの中に、ピリッとしたスパイシーさが混在しているような香り。
ウッディーって言うとよくある森の香りみたいなのを想像されるかもしれないんですが、フランキンセンスのウッディーさはちょっと違って。
乾いた大地とか、歴史のある古い木材みたいな、落ち着いた重厚感があるんです。そこに胡椒みたいなツンとしたスパイシーさが少しだけ混ざっていて。
これがすごく絶妙なバランスなんです。
甘すぎないからこそ、感情が流されないというか。嗅いだ瞬間に、古い歴史のある厳粛で壮大な建物の中に入った時みたいな、スッと背筋が伸びるような感覚があります。
不思議と心が強くなるような感覚をもたらしてくれるんですよね。日常の中でちょっと弱気になっている時とか、プレッシャーに負けそうになっている時にこの香りを嗅ぐと、なんか大丈夫かも、って自分を信じられるようになるというか。
このフランキンセンスの最大の魅力って何だろうって考えた時に、
やっぱり「呼吸」へのアプローチだと思うんですね。
普段生活していて、ストレスを感じたり、焦っていたりする時って、自分でも気づかないうちに呼吸がすごく浅くなっていますよね。胸の上のほうだけでハッハッと息をしているような状態で。
そういう時にこのミストを空中にシュッとスプレーすると、その香りをキャッチした体が、自然とゆっくり深い呼吸をし始める。
浅くなった呼吸をゆっくりと鎮めて、深い呼吸へと導いてくれる。
呼吸が深まることで、浮き足立っていた心がしっかりと地面に繋がり、グラウンディングされるような感覚があります。
地に足がつくってこういうことなんだなって、香りで実感できるのがすごく面白いところ。
肩にずっと力が入っていて、無意識のうちに奥歯を噛み締めているような時ってありますよね。そういうコリ固まった身体の緊張も、深い呼吸と一緒にふーっと解けていくような感覚になります。
落ち着かせて沈ませるだけじゃなくて、同時に落ち込んだ気分を優しく高めてくれるような、ポジティブなエネルギーを満たしてくれるような働きもあるように思います。
いわゆる、「心のチューニング」です。
人間っていつも一定のテンションでいられるわけじゃない。
すごく落ち込む日もあるし、逆にイライラして気が立っている日もある。
フランキンセンスが面白いのは、落ち込んでいる時は優しく持ち上げてくれて、気が立っている時はスッと落ち着かせてくれるような、ちょうどいい真ん中の状態に戻してくれるところだと思うんです。振り子が大きく揺れてしまっているのを、ゆっくり真ん中に戻してくれるような。
どんな精神状態の時でも寄り添ってくれる感じがするんですよね。
実際にどんなふうに使うかというと、いくつかおすすめのシーンがあって。
まずは、朝のスタートのタイミング。
起きてすぐとか、これから仕事に向かうぞっていう時に、空中にひと吹きして深呼吸するんです。
朝ってバタバタしていて「あ、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」って頭の中がいっぱいになりがちですよね。そういう時に限って何か探し物が見つからなかったりして、どんどん焦ってくる。
そういう時に、昨日の疲れとか嫌な気分を引きずらずに、今日という1日をポジティブで穏やかな気持ちで始めるためのスイッチとして使ってもらうと、すごく気持ちよくスタート切れる気がします。
それから、日中、不安や焦りを感じる時。
仕事が立て込んで忙しさで心がパニックになりそうな時とか、人間関係でちょっとモヤッとしてしまった時とか。スマホの画面ばかり見ていて、なんだか頭がパンパンになってしまっている時とか、デジタルの情報から一回離れたいなと思う時にもすごくよくて。
日常のちょっとしたパニックの時に、とりあえず一回立ち止まって、このミストを空中にシュッとスプレーするんです。
そして、香りを胸いっぱいに吸い込む。
そうすると、「まあ、なんとかなるか」って、ふっと肩の力が抜ける瞬間があって。そういう小さなリセットの積み重ねが、1日の気分を大きく変えてくれる気がします。自分自身を取り戻すためのお守りみたいに使ってもらえたらなと。
あとはやっぱり、夜のリラックスタイム。
就寝前とか、自分の中で静かに目を閉じる時間に。布団に入ってもその日にあった嫌なこととか、明日やらなきゃいけないことのリストが頭の中をぐるぐる回ってしまって、なかなか寝付けない日ってありますよね。
呼吸がどんどん浅くなって、寝返りばかり打ってしまうような。そういう時に、寝室の空気にこのフランキンセンスの香りを漂わせておくと、自然と呼吸の方に意識が向くんです。
香りを嗅ごうとして深く息を吸って、ゆっくり吐く。
それを何回か繰り返しているうちに、頭の中のぐるぐるが少しずつ静まっていって、1日の終わりに心をクリアに浄化して、安らかな眠りへの準備を整えてくれるような気がします。
香りの力って、目に見えないからこそすごく不思議。
でも確実に私たちの心に届くものです。
時空を超えて、いにしえの人々も頼りにした神秘の香り。
何千年も前の人たちが、私たちと同じように何かに悩んだり、祈ったりする時にこのフランキンセンスの香りを嗅いでいたんだなって想像すると、ちょっとロマンがありますね。
大きな時間の流れの中にいる自分を感じて、目の前の小さな悩みがどうでもよくなる瞬間があったりします。
スプレーのボトルを手にとって、シュッと空間にミストを放つ時のあの細かい粒子が落ちてくる感じ。
その瞬間に、部屋の空気がガラッと変わるのがわかるんですよね。
自分の部屋なんだけど、そこがちょっと特別な空間になるというか。
外の世界で色んなプレッシャーを抱えて帰ってきて、ドアを開けてこの香りがすると、ああ、帰ってきたなって心底ホッとできる。
そういう自分だけの、誰にも邪魔されない静かな場所、心の拠り所みたいなものを、この香りで作れたらいいなって思っています。
他のアロマオイル、例えばラベンダーとかオレンジとか、そういうお花や果実から採れる香りももちろん素敵なんですけど、フランキンセンスは木から、樹脂から採れるっていうのが大きな違いだなと思っていて。お花や果実の香りって、どっちかというと外に向かってパッと開いていく明るく発散するようなエネルギーですが、でも樹脂の香りは、も内側に向かってギュッと集中していくような。
自分の中に深く潜っていくようなエネルギーがある気がします。
だからなのかな、自分自身を取り戻すためのお守りとして、これ以上にしっくりくる香りはないと思います。
フランキンセンスって、日本語だと乳香って書くんですけど、これって見た目がちょっと白っぽくて乳のしずくみたいに見えるからそういう名前がついたらしいんですね。
木からにじみ出たしずくが集まって固まったもの。それが何千キロも離れた過酷な環境の国から運ばれてきて、今こうやって私たちの手元にあって、日常のストレスを癒やしてくれているって考えると、なんだかすごく壮大なリレーみたいですよね。
ちょっと大げさかもしれないですけど、
自然の恵みが形を変えて届いていること自体が心をホッとさせてくれる要因の一つになっているようですよね。
香りの好みって人それぞれですが、ウッディーでスパイシーな香りは、男性でも女性でも使いやすいと思います。
甘さがない分、空間にすごく馴染みやすい。
部屋の中で主張しすぎないんですよね。
家具とか壁とか、そういう部屋の一部みたいにスッと溶け込んで、
でも確実にそこにある空気を変えてくれる。厳粛さがあるって書いたんですけど、普通の部屋が急にすごく静かで落ち着いた空間に変わるような、そういう不思議なスイッチみたいな役割をしてくれます。
世界の精神文化を未来へ継承する、なんていうとすごく大きなテーマに聞こえるかもしれないんですが、結局はこういう、個人の日々の心の平穏をどうやって作っていくか、っていうところに繋がっているはずです。
プレッシャーで心の中に波風が立ってしまう時って、
誰かに相談して解決することもありますが、結局は自分の中で消化しないといけない感情の方が多い。
自分一人で抱え込んでいる時に、優しく、でも力強く抱きしめてくれるような存在が身近にあるって、結構救いになると思うんです。言葉で何かを言われるわけじゃないけど、香りだけで「大丈夫だよ」って背中を撫でてもらっているような。
部屋の中に誰にも邪魔されない静かな時間を作りたい時に、ぜひこれを、試してみてください。