ユーザーの視点にたった一人の女性社員がもたらした大きな変化 | IN YOU Market|厳選オーガニックショップ-食品・コスメ・サプリ


ユーザーの視点にたった一人の女性社員がもたらした大きな変化

2019/10/18

オーガニックコットンマスクを出品されている、
企業の愛葉さんにお話を伺ってみました。

「私たちは、手作りをテーマに、商品開発を手がけております。
『大量生産ではなく価値のある商品を開発したい』という思いで
「オーガニックコットンマスク」の制作を開始しました。

2012年当時、新しく開発したのは子ども向けのマスクでした。

岐阜市内のある保育園に通う子どもたちに、
通園バスのなかでは風邪やインフルエンザなどの感染症予防の為に
マスクを着けるようにとの通知が園長からあり、作ることになりました。

実際に子供達に使ってもらうと、従来のマスクの不織布の触感が苦手なことがわかりました。
マスクをするのを嫌がる子供達がどうしたらマスクをつけてくれるかを、
考えた結果、子供が手にとっても嬉しくなるような可愛らしい柄で、
かつ柔らかな肌触りのマスクを作ればいいという仮説に辿りつきました。」

その仮説が実証され、この子ども向けマスクは、
1日150枚のヒット商品に。
ヒットの裏には、独自の生産体制にあったと言います。

「1カ月に5000枚弱というのは確かにヒット商品であるとはいえ、
生産する側の私たちにとっては、厳しい表現をすれば実はそう大きな数字ではありません。

コストをかけて新たに製造設備を敷くにはリスクがある状況でした。」

–それはどの様に乗り越えたのですか?

通常の制作工程をお話いたしますと、
生地屋さんから反物で購入して、裁断をして、職人さんにお渡しして、縫製をしていただき、
耳が痛くならないゴムを職人さんに仕上げていただき、検品作業を行い、
パッケージングを行い、検品作業を行なっています。

この裁縫の工程には子どもを抱えるママさんたちを、内職として採用しました。
これなら大掛かりな設備投資は不要なことがわかりました。
ママさん内職の採用は、単にコスト軽減につながるだけでなく、
マスクを手に取る側の視点に立つことができるママさんが製造することにより、
わが子と同じ年代の子どもたちが着けるマスクなのだと思っていただけて、
マスクを縫うことひとつも丁寧な仕事になったんです。
このことが、不良品率の低減にも直結しました。

お母さん側からすると、幼い子どもがいるとパート仕事に出ることもまだまだ難しい社会ですが、
マスクづくりの内職ならば、子どもが寝ている時間などに簡単にこなすことができ、
ユーザーさんにも、内職のママさんにも、企業としても良い循環が生まれました。」

–その視点の変化はすごいですね!
実際に売り上げには大きな変化はあったのですか?

「実は、販売も初めは伸び悩んでいたんです。

最初は、商品として自信をもって公開したものの、
質や手仕事にこだわった結果の「1000円という高い価格設定」
がどうしてもネックになってしまいました。

素材の質を落とすなどして価格を下げる手段もありましたが、
私たちの作ったマスクの良さまでも落としてしまうのでは?
と思い、こちらも視点を変えて表現を見つめ直しました。

社員一同と1000円という価格がネックではないと感じていました。
「マスクではなく、ファッションアイテム。」
こう捉え方を帰ると、1000円という価格は決して常識はずれの値付けにならない。

視点を変えたことで、アピール方法が間違っていたことに気づき、
初めは、第1号商品である子ども向けマスクと同様に、ママたちの手づくりによる丁寧な縫製、
という面をアピールするようなページ構成だったものを、
若い女性層に響かせるには「このマスクがファッションアイテムとしていかに強い商品特性を持っているか」
のほうが大事だと気づきPRの仕方を変えることにしました。」

「実は、ある一人の社員が、単独作業で販売サイトを全面的に作り変えてしまったんです。

マスクを着ける女性社員をモデルに起用して、
資料として掲載するすべての画像を撮影し直しました。

そして、その写真をwebやチラシにそのまま掲載するのではなく、
画像修正ソフトを使って髪をなびかせたり、
モデルの目に光を入れたりと、若い層に響かせるための演出を施しました。

すべては商品の持ち味を伝えるためでした。
伝わらないのは、存在していないのと一緒です。

撮影のカメラマンから画像の修正、
webサイトの変更、もこの女性社員が一人で手がけました。
視点を変えてすぐに変化に対応できる彼女がいたからこそ、
この商品は今でも良く販売されているんです。」

— 企画、製造、製造工程の見直し、流通や小売への営業、webサイトの立ち上げから、
写真撮影、編集、webサイトの編集を社内で一括して行なう多彩な
一人の女性、その周りの協力者の皆さんの努力の賜物が、IN YOU Marketに新商品として到着しました。

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最後にどんな人に使って欲しいかを聞いてみた。


「使い捨てマスクを使用していて肌が荒れてしまったり
不快感をもたれている方に、ぜひ使用していただきたいです。

この使用感から、使い捨てマスクには戻れない心地よさを
感じていただけると想います。

お肌の弱い方にぜひ使っていただきたいことと、
デザイン性が高いのでマスクを
ファッションの一部としておしゃれに着用していただけます。

可愛いマスクをつけて気分を上げて、
風邪対策やすっぴん隠しなど
楽しくマスクライフを送っていただければ幸いです。」

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