オーガニックのバターでグラスフェッドギーを作ったワケ。〜インドのお母さんの伝統的な保存食品、ギーって何?〜
今回はIN YOU Marketでグラスフェッドギーを出品する松原さんにお話を伺いました。 オーガニックのギーを作ることにしたのは、「自然の循環の恵み」のメッセージを込めて、それを世の中に伝えたい、という気持ちからです。 地球温暖化とか、様々な現代社会の問題に対して色々考える中で、畜産業も課題の多い領域だと感じていました。 同時に、日本市場で今出回っているギーがほとんどは海外から輸入しただけのものなのですが「ギーはあまり美味しくないです。」というヨガの生徒さんが周りに増え始めました。 でも、僕自身はよくインドとかに行って美味しいギーをいただいてたので、とてももったいないなあと思ってたんです。 ギーに出会ったのはインドですね。 インドって、お母さんたちが手作りで、子供達のために、各家庭でハンドメイドで作っているんですよ。実家から自分の一人暮らしの家に帰る時に、彼らはそのギーを持ち帰っていたりとかするんですよ。 それくらいインドでは、受け継がれてきた伝統的な保存食であり、本当に当たり前のもの。 インドでは、約40パーセントもの生乳が、ギーになっているんです。 仏教で「醍醐」という言葉があるのですが、ギーは今私たちが使っている「醍醐味」の語源の由来ではないかという説があるんです。醍醐(だいご)とは、五味の一つ。牛乳を加工した、濃厚な味わいとほのかな甘味を持った液汁とされ、最も美味しい味の代名詞として使われた。再現実験を行った有賀らは、バターオイルのような物質であるとしている。仏教の大乗経典『大般涅槃経』の中に、五味として順に乳→酪→生酥→熟酥→醍醐と精製され一番美味しいものとして、涅槃経も同じく最後で最上の教えであることをたとえとして書かれている。引用元 ウィキペディア それも「一番美味しいもの」と定義されていて、それだけギーは、古くから親しまれてきた「極上のオイル」であったのではないかと思います。 今回、こちらのグラスフェッドギーを作るのに使用したオーガニックバターの産地は、フランスのもの。手作りで発酵させたハンドメイドのギーで、まさに輸入品とは全く違う、本格的なギー。 グラスフェッド(牧草牛)の完全無農薬のバターで、AB認証を取得した原材料で最高級のものです。 2016年に考え始めてから3年もの間、30種類のグラスフェッドバターをメインにギーを作ってみて、自分で試作を重ねました。 色々食べてみて、もっとも美味しかったものをIN YOU Marketで販売することにしたんです。